WORK

挫折もありながら
仕事で新しい楽しみを見つける

エスエスケイには自社商品とメーカー商品を合わせて、商品やサービスを、全国の流通網を通じてお客様のもとへ届けるスポーツ流通事業を行っています。メーカー商品では、ニューバランスを拡大する施策を取り、2019年よりニューバランス事業部が発足。アパレルMDを務める黒田に話を聞いた。

Mina Kuroda 黒田 みな

大阪本社勤務 / ニューバランス事業部所属
2017年4月入社 / 最終学歴:大卒、体育部/ インタビュー:2022年3月実施

走る喜びを知った学生時代

中学から陸上を始めた黒田は、駅伝に力を入れている高校を経て、推薦で体育大学に進学。ケガに悩まされながら5,000mや10,000mを中心に競技者として、また学校の先生になりたいという夢をかなえるために、文武両道の学生生活を送った。


「小学生の頃から、小学校の先生になりたいと思っていました。ただ、先輩の話を聞いても、先生になれるのはひと握りで、先生志望の友だちと話していても、ちょっと熱量の差を感じていて。そんな時に教育実習があって、授業を通して子どもたちに伝えることができないというか、手応えをあまり感じられなかったんです」


「そんな時に、スポーツの企業だけ採用試験を受けていました。エスエスケイは兄が野球をしていたからよく知っていて。女性のウェアに携われるかな、と思って入社することに。入社1年目はフットウェア販売部に配属され、2年目からニューバランスチームに異動してチームセールスを担当。翌年ニューバランス事業部に部署が拡大。4年目にアパレルMDになりました」と4年間で3つの仕事に携わった。

チームセールスでの挫折

チームセールスは、ニューバランスで陸上ウェアが始まったタイミングで担当。「高校、大学の繋がりで学校を訪問すると、先生方にも覚えてもらっていて。行けば声をかけてもらえるし、思い出話をしたり。社会人になって、自分が学生時代に打ち込んできた陸上の仕事ができるなんて思っていなかったので、驚きでしたし、楽しくもありました。ただ、営業に出たことがなかったこともあって、上手く実績に繋げられなかった。いざというときに前に出られない自分がいて、『自分って弱いんだな』と実感することもあった」と振り返る。


「そんな風に悩んでいた時に、当時の上司だった野口直樹に相談すると、ちょうど産休で休まれことになる方がいて、アパレルのMD担当になることに」とニューバランス事業部内で業務の交代があった。


野口に当時のことを振り返ってもらうと、「社交的な性格やイベントでの対応など、向いていると思って異動になったわけですが、やっぱりやってみると性格的に合わないこともあるし、無理して頑張れるところと、そうじゃないものがある。一旦立ち止まって、どういう商流でモノが流れているかを学ぶことが、その時の彼女には重要だと思いました。タイミングがあればまた外に出ることできるしとアドバイスしました」と語る。

新しい楽しみ

黒田は、「今は、展示会のファーストオーダーの対応や社内の在庫管理や問い合わせの対応。あとウェブ展示会の準備などもコロナ禍において重要性が増した仕事ですね」と同じ仕事でもツールややり方がどんどん変化している。

「担当が変わって、エスエスケイの営業の方たちなど、社内スタッフとよく交流するようになりました。ニューバランス事業部の隣には、ナイキ、アディダス、プーマと3つの事業部があり、ブランドの垣根を越えて、新しいシステムについてやウェブ展示会など、話を聞くこともできますし、教えてもらうことが多くて。出荷もあったり、おしゃれとはかけ離れた仕事だと思いますが、社内の人間関係も良く、コミュニケーションとるのが楽しいですね」と部署の垣根を越えて行う仕事に喜びを感じている。


「今まで、陸上競技を行ってきたので、常に自分との戦いでした。やればやるだけ結果が出るし、それが楽しみでもありました。ただ、個人の強さも必要ですが、仕事はチームで行っているもの。MDの仕事は、今まで自分にはあまりなかった組織で考え、行動する楽しさを教えてくれます。上手くできなかったことも、できない自分も認めながら、無理をし過ぎずにステップアップしていければと思っています」