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福島から世界へ広がる、キャッチボールの輪

9月13日、キャッチボールクラシック(CBC)発祥の地・福島県で、野球の普及推進を目的としたイベントが開催されました。中学生を対象とした硬式野球教室、小学生によるCBC福島大会、さらに、中学生年代の国際交流CBCが行われました。ネパールやアルゼンチンなど9カ国とオンラインでつながり、キャッチボールを通じて言葉や国境を越えた交流が生まれました。

プロの技術と野球の楽しさに触れる機会に

楢葉町総合グラウンドで野球の普及推進を目的とした3つのイベントが開催されました。1つ目は元プロ野球選手の水上善雄さん、秦真司さん、星野おさむさん、小西美加さんの4名を講師に迎えた硬式野球教室。高校で硬式野球を続けようと考えている中学3年を対象に実施され、硬式野球へのスムーズなステップアップを見据え、ポジションに分かれて実技指導が行われました。選手たちはプロの技術と野球の楽しさに触れることができました。

小学生を対象に行われたCBC福島大会では、上位2チームが12月5日に日鉄鋼板SGLスタジアム尼崎で行われる全国大会への切符を手にしました。優勝を飾ったのは、会津ジュニアベースボールクラブ Aチーム。2分間で9選手が110回のキャッチボールを行いました。

コロナ禍からスタートした国際交流CBC

国内外18チームが参加したCBC国際交流大会ではアルゼンチン、オーストラリア、カンボジア、タイ、ネパール、ベトナム、パラオ、パラグアイ、ボリビアがオンラインで福島とつながり、キャッチボールを通じて、言葉や国境を越えた交流が生まれました。

福島とネパールは、2011年の東日本大震災、2015年のネパール大地震という大きな災害を経験し、また、ネパールの国花と福島県の県花がシャクナゲと同じことも縁となり、2023年には、野球を通じた福島とネパールの交流を深めていくという『シャクナゲ宣言』が行われました。両地域ではスポーツ交流を通じたつながりが育まれており、CBCもそのひとつとなっています。

ネパールチームを率いるのは、NPO法人日本アジア球友団ラリグラスの小林洋平さん。「ネパールでは野球はまだまだマイナーなスポーツで、こうした形で海外のチームと一緒に参加できることも、子どもたちにとって普段とは違う経験になっていると感じています。『日本やほかの国の子どもたちも、自分たちと同じようにキャッチボールをしているのを見ることができてうれしかった』と選手たちも笑顔で話してくれました。最初はキャッチボールを通じた交流ですが、そこから相手の国を知ることにもつながりますし、いつか実際に会って一緒に野球をする、というところまで広がっていけばいいなと思っています。日本の子どもたちにも、CBCを通じてネパールという国や、そこで野球をしている子どもたちのことを知ってもらえればうれしいです」と話しました。

また、アルゼンチンチームの廣瀬新伍さんは国際協力機構(JICA)の海外協力隊として野球を教えています。「アルゼンチンは日系チームということもあり、選手たちは普段から日本の野球について高い関心を持っています。また、日本の野球のレベルの高さに憧れのような思いも持っています。その日本の子どもたちと競い合って、いい勝負ができたことは自信となり、さらにがんばろうというモチベーションになっています。また、交流の時間もあり、練習頻度など気になっていたことが質問できたことも含め、とても有意義な時間となりました」と振り返りました。

キャッチボールクラシックについて

キャッチボールクラシック(CBC)は、9人1組でキャッチボールの正確さとスピードを争う日本プロ野球選手会考案のゲームで、2011年の東日本大震災をきっかけにスタート。5人と4人に分かれた2チームが7m離れ、2分間で何回キャッチボールができたかを競う。コロナ禍を経て、オンラインでの国際交流CBCが始まり、キャッチボールを通して言葉や国境を越えた交流が生まれている。
【OFFICIAL WEBSITE】https://jpbpa.net/classic/