SVリーグ、「オールスターチームが完敗したインクルーシブなバレーボールとは」
1月31日-2月1日、SVリーグのオールスターゲーム「エムット presents SV.LEAGUE ALL STAR GAMES 2025-26 KOBE」がGLION ARENA KOBEで開催された。男女ともに日本代表に名を連ねるトップ選手がプレーし、満員のファンを魅了した。試合前には、選手によるバレーボール教室・ふうせんバレー体験など、SVリーグが打ち出す「Smile Rally」の取り組みが行われた。

強く・広く・社会とつなぐ

今回のオールスターゲームは、『強く・広く・社会とつなぐ』というSV.LEAGUEのミッションに基づき、試合以外にも取り組みが行われ、両日ともバレーボール教室・ふうせんバレー体験会が行われた。

サブアリーナで行われたふうせんバレーは、バドミントンコートを使用し、障がいのある人とない人の6名で行うパラスポーツ。メンバー全員が直径40cmのふうせんに1度は触れ、かつ10回以内に相手コートに返すという全員参加型のバレーボールである。

運営を担当したSVリーグの中村匡さんは、「SVリーグの社会連携活動を『Smile Rally』と名付け、バレーボールのラリーのように、笑顔をつないでいく取り組みにしていきます。今回、その最初の取り組みとしてインクルーシブをテーマに、ふうせんバレーを実施しました。今まで、障がいのあるお子さんの試合招待は行ってきましたが、今回のような参加型のイベントは初めて。不安もありましたが、あれだけ盛り上がるとは思わなかった。いい意味でサプライズ。老若男女、障がいのあるなしに関わらず楽しめるインクルーシブなイベントになった」と語る。
オールスターチームが完敗したふうせんバレー

選手と参加者の交流だけでなく、ふうせんバレーの日本王者が参加することで、エキシビジョンマッチも行われた。SVリーグ選抜は、WOMENが0-5、MENが0-10と相手アタックを拾うことすらできずに完敗。

このイベントでMCを務めた元日本代表の山村宏太さんは、「小川くん(サントリーサンバーズ大阪・小川智大選手)が上げられないのに、ミドルの僕に上げられるわけない。みんなが1回触ることでチームワークにつながる。スポーツを通じて仲間になる、やさしさを感じる競技ですね」と振り返った。

大阪ブルテオンの山内晶大選手は、「子どもたちとの交流で入った試合と、日本チャンピオンとの試合では全く違う感覚でした。トスを上げる人、打つ人、全員が一丸となってボールを返す、攻めるというチームスポーツで、バレーボールの面白さもある。コミュニケーション能力が必要になるな、と思いました」とその楽しさについて語った。
心も体も健康になる

日本王者として参加したクラブマイケルのアタッカー井之元亮太さんは、「コートでプレーする車イスの選手は、チームメイトに車イスを押してもらっていることも特徴で、みんなでできることがふうせんバレーの魅力。障がいのある方でも、得意なところを伸ばすにはいいスポーツですし、誰にでも活躍の機会がある」と話す。

SVリーグの中村さんは、「社会連携活動であるSmile Rallyには慈善事業としてという側面はあるものの、スポーツの熱狂を伝えていく、ということが使命でもあると思っています。スポーツの価値を伝えていき、『心も体も健康になる』という発想がSVリーグを通して伝えていくことができればと思っています」と振り返った。
オールスターユニフォームのチャリティーオークションで神戸市に寄付

試合後にはオールスター関連グッズのチャリティーオークションが行われ、サイン入りユニフォームもオークションにかけられ、売上の一部が開催地の神戸市に寄付されることが決まっている。

また、2026-27シーズンのオールスターゲームは、北海道北広島市のエスコンフィールドHOKKAIDOでの実施が発表された。WOMEN・MEN同日開催で、最大収容人数は約35,000人という開閉式屋根付き野球場での新しい取り組みに。1年後に向けて、SVリーグの取り組みがまた楽しみになるオールスターとなった。