【ヒュンメル】21種類のユニフォームが繋ぐ『ゴチャタノ』、安心感の中で多様な個性が輝く瞬間

デンマークのスポーツブランドhummel(ヒュンメル)は、インクルーシブサッカー大会『ゴチャタノ』を3月上旬に都内で開催。知的障がいのある人とない人が混成チームとなり、勝ち負けを競わないイベントで選手とスタッフ含めて約200名が参加。ドイツブンデスリーガの1. FCケルンが参画する日独交流バージョンは3回目となり、ごちゃまぜの交流が深まった1日となった。

直感で仲間と分かるチーム別21種類のユニフォーム

インクルーシブサッカー大会『ゴチャタノ』は、知的障がいのある人とない人が混成チームで10名1チームに分かれ、バランスボールや風船、特大の楕円型型ビーチボールなどでサッカーを行うイベント。サッカー経験者でも上手くボールを扱えなかったり、予想外のプレーが起こることで、スポーツが得意ではなくても楽しみやすい工夫を凝らしている。

知的障がい児・者サッカースクール『トラッソス』と始めたゴチャタノは、「ごちゃ混ぜを楽しもう」という趣旨で始まったサッカーイベント。2003年にトラッソスを立ち上げた吉澤昌好さんは、「ケルンさんとの取り組みも3回目となり、『ごちゃ混ぜサッカー×コミュニケーション』という関わりが深まっているように思います。もちろん、初参加のお子さんも多くいるのですが、みんなでつくっている心地良い雰囲気のお陰で入っていきやすくなっていると感じています」と話す。

その雰囲気づくりに一役買っているのが、チームごとに用意したユニフォーム。今回はスタッフを含めて21種類のユニフォームシャツをカスタムオーダーサイト『オンリーヒュンメル』で参加者が事前にデザイン。ビブスや単色のTシャツではなく、チーム別のユニフォームを準備しているのがゴチャタノのこだわりで、見通しが立てにくかったり、人見知りがあっても、同じユニフォームで自分たちは仲間だということが視覚的に分かる環境を整えている。楽しむ前に安心感を醸成し、個性を尊重する雰囲気づくりを大切にしている。

誰としてもサッカーの楽しさは変わらない

2018年にスタートしたゴチャタノは、2024年からドイツブンデスリーガの1. FCケルンとドイツ学校「東京横浜獨逸学園(DSTY)」が参加する日独交流バージョンに発展している。今回は1. FCケルンから、3名が来日。言語が通じない緊張感をほぐすウォーミングアップをケルンのメンバーが担当し、試合になると各チームに参加してゲームを一緒に楽しんだ。サッカースクールでチームリーダーを務めるジモン・シャイベさんは、「言語を超えて同じルールに立てる。誰でも、誰とでもできる。ゴチャタノは参加者がハッピーで笑顔になれるイベントで、これがフットボールの力だと強く感じました」と振り返った。

昨年に続いて参加したミラン君(9歳)は、「普段できない大きなボールが楽しいんだ。学校でやってるサッカーではできないことだし」と話す。障がいのある人たちがいるイベントで言葉も通じないけど、交流に壁はないかと聞くと、「サッカーはサッカーだよ。誰とやっても楽しいし、障がいがあってもなくても交流できるからね」とさわやかに答えてくれた。

ヒュンメルは、“Change the World Through Sport”(スポーツを通して世界を変える)をビジョンに、人権・ジェンダー・平和をテーマにした取り組みを行っており、トラッソスと始めたゴチャタノはスポーツを通して多様性を感じられるイベントに成長。「違うことがそれぞれを特別にしている」ということを実感できる1日になっている。5月には日本DCD学会学術集会の市民公開イベントとしても行われることが決定。学術的な視点からの注目も集めるなど、さらなる広がりを見せる取り組みになりそうだ。

協力・協賛企業

株式会社浅田飴・株式会社アリスト・オリオン株式会社・牛乳石鹸共進社株式会社・株式会社サンワード・株式会社ダイオー・株式会社ナカノ商会・株式会社ハック