• ヒュンメルが掲げるブランドミッション“Change the World Through Sport”(スポーツを通して世界を変える)。現在、アフガニスタンとシエラレオネでサッカー代表チームのサプライヤーを務めるなど、ヒュンメルは失われた可能性をサポートする活動を続けています。今回はそれをもっと日常的に考え、ミュージシャンや学生など8名に撮影&インタビューを実施。個人的なことや家庭的なこと、はたまた社会的なことでも、何かを変えようとしている、変わり行く実感を得ていることを伺うことで、より多くの人が世界を変えるきっかけを掴むことができないかと考えました。インタビュー第二回目は、NYLONブロガーでモデルの栗原菊乃さん。

NYLONオフィシャルブロガー

2年前、ファッション雑誌『NYLON JAPAN』のNYLONオフィシャルブロガーの一人となった菊乃さん。現在26名が読者代表としてブログを綴り、この春には3期生として新たなメンバーが加わる。「ブログは、他の人のを読んでても、その人の趣味や世界観が表れていて。私は、これやってみたいなとか、自分も挑戦してみたいなって時に書いてますね。これシェアしたいなって時も。ブログを読んでくれた人が楽しんでくれたり、コメントをくれたり。『真似してもいいですか』ってメッセージをくれたり。多分、その人にとって何か新しいものが感じられて、それをしてみたいと感じたんじゃないかな、って思うんですよ。ブログっていう一つの表現の場所で、誰かの何かが変わっていくきっかけになる。私を知ってもらうことで、新しい何かに繋がっていく。そういうところが魅力ですね。ただ、私生活を明かすのはあまり好きじゃないので、ミステリアスなところは残したいんですけど」

写真の専門学校に通ったり、昔から絵を描くのが好きで、また勉強しに行ったりと、自分には何ができるのか、を探していた菊乃さん。父親が堺正章さん、母親が岡田美里さんと、著名人を両親に持ち、恵まれた環境にはあったが、それによる葛藤を過ごしたことも。子どもの頃から、ダンスをしたり、舞台に出たりしてきたが、「もっと私には違うことが」と感じていたという。

「3年程前までは、おしゃれも好きで、服も好きだったけど、自分を守ってたところがあって。でも、いろんなことを知って、新しいことができるようになって、守りの自分が少し変わってきたのかな、と。そんな時に、NYLONブロガーのオーディションを受けて。1年目はあまり表に出ることはなかったんですが、昨年から、WEB企画のモデルをやれたり、誌面もやらせてもらえるようになって。チャンスがあるならもっと色々とやっていこうかな、と思えたんですよね。そんな時に『もっとちゃんとやってみたら』って今働いているデザイン会社の方がモデル事務所を紹介してくれて。これはチャンスだな、とモデルとしての仕事を始めたんですよね。チャンスだとは思うけど、初めてのことばかりで緊張しちゃって。新しいことばっかりで、人生が変わっていく感じがしますね」

自分らしさの表現

普段はインドア派という菊乃さん。「今はサボテンに凝っていて」と笑う。「伊豆のサボテン公園に行ってから、はまっちゃって。植木鉢に自分でデザインしたりして楽しんでますよ。基本インドア派なんで、人が多いところは好きじゃないし。人見知りだからパーティーとかも苦手で。でも、目立つのは好きなんですよね」と屈託がない。

「ちっちゃい時、ダンスをやってて。軽いノリでいい役をもらえたりして。でも、もっと違うことがしたいって思ってたんです。ダンスや演技は、周りの人もやってて、私はもっと違うことで目立ちたいっていうのがあって」。ダンスにしても、ミュージカルにしても、おそらくついて回った両親の名前。彼女はありのままの自分で、何を表現していくことができるのかを探すために、海を渡った。それは、中学生の頃から感じていた漠然とした海外への憧れでもあった。「できれば住んでいたかったんですが、学生だったので。英語で困ることはなかったんですが、やっぱり仕事しなくちゃなんないし」と帰国。しばらくしてNYLONブロガーとなった。

「私にとってのファッションって、流行に流されないことなんですよね。新しいものもいいけど、みんなと一緒なのは好きじゃないし。ちょっと今っぽ過ぎるのは、自分じゃないなって。自分らしさを入れることなんですよね。『これって菊乃っぽいよね』って言われると嬉しいですね。まだそこまで見つけられてない感はあるんですけど」

「これからは、もっと色んな事に挑戦したいんですよね。服も作ってみたいと思うし、演技もしてみたいと思うし。子どもの頃は、あまり思わなくて。流されているというか、やらされているんじゃないか、なんて気持ちも働いていて。でも、今思うと、人前に出ることや表現するこは、やっぱり好きだったんだな、と思いますね」

「昨年、菊池凜子さんに会う機会があったんです。見ててすっごいかっこいいし、モデルとしてもそうだし、演技もできて、英語も喋れて。世界で活躍する人って単純にかっこいいし、私もこういう風になっていきたいって、今は思っています」

「普段、あんまりカラフルなものを着ないんですけど、色を入れる時は全体を統一するのが自分らしいんですよね。今日は靴が明るいので、全体をシンプルにまとめました。ワンピースにシンプルなパーカーでストリートっぽさやラフっぽさを意識しつつ、女性らしさが出せればいいな、と思いました。 」