お知らせ 2021.08.31

【要 旨】

  •  9月12日まで、市立小中学校は、午前の授業と給食のみの短縮授業とします。
  •  接触機会が多くなる昼休みや清掃前に帰宅します(※ 学童保育は現状より分散して実施します)。
  •  全ての市立小中学校の全学級でオンライン授業に対応します。
  •  健康不安等で自宅学習を選択する児童生徒は欠席扱いとせず、オンラインで受講いただきます。
  •  感染者等の判明により、学校の全部または一部を登校停止とする場合にも、
  •  オンラインと課題を組み合わせた家庭学習を実施します。
  •  9月を「ワクチン接種完了月間」と位置づけ、接種を希望される方には、
  •  少なくとも1回目接種を9月中にお願いします。
  •  10月以降は、基本的に、入院等のご事情により接種できなかった方や、2回目接種に対応できるレベルまで、
  •  個別・集団接種とも体制を大幅に縮小します(※ 3回目のブースター接種が行われる時期には、
  •  接種能力を再び最大化します)。
  •  9月12日まで、市主催の行事・イベント等は、原則延期または中止します。市施設の利用も、
  •  会場での食事を伴うものは、お控え頂きます。

 

1.奈良県内の感染急増

 新型コロナウイルス感染症の拡大が全国で続く中、奈良県でも大半がデルタ株に置き換わり、

 感染者数が急増しています。本日(8月24日)は、県内で過去最多となる227名が発表されました。

 市内在住者は23名で、大規模なクラスターが発生した昨夏に次いで多い数です。

 市内の人口10万人当たりの一週間感染者数は、110.4名に達し、過去最も深刻な水準となりました。

 

 他方で、重症化しやすい高齢者のワクチン接種が進み、高齢者の感染者は激減しています。

 6月以降、市内で判明した感染者の約95%は50代以下です。

 県内の医療体制は、重症対応病床の占有率が、第四波時には9割を超えましたが、

 今のところは41%に留まっています。

 ただし、感染者の急増によって、聞き取りや入院・入所調整を行う保健所業務がひっ迫し、

 自宅待機の方が721名となりました。

 全国的に、感染者の絶対数の増加、若年層の重症化・中等症化等によって、

 重症者数が最多を日々更新しています。

 首都圏では、入院率が1割を下回り、容態が急変した自宅療養者の死亡や、

 妊婦の搬送に時間を要し胎児が亡くなるなど、痛ましい事例も発生しました。

 「災害レベル」と形容される程、かつてなく感染リスクは高まっており、決して油断できません。

 

 こうした状況の下、保育所や学童保育所、学習塾など、児童生徒の集団感染も全国で多発し、

 子どもから家族に広がるケースが急増しています。

 本市内においても学童保育所での感染判明が続き、臨時休業を連日余儀なくされています。

 二学期に入り、子ども同士の接触機会が増加することで、さらに感染状況が悪化することが懸念されており、

 本市では児童生徒を含めて市民の安心安全を確保するため、以下の対策を取ります。

 

2.学校等における感染対策の強化

 (1)他都道府県に対する緊急事態宣言等や、奈良県緊急対処措置の期限である9月12日まで、

   市立小中学校は、午前の授業と給食のみの短縮授業とします。

   給食については、県内でも対応が分かれていますが、給食の社会的重要性やご家庭の負担、

   学童保育まで昼食が必要な児童も相当数いること等を考慮し、本市では全員前を向いた「黙食」を徹底し、

   各机に飛沫防止ガードを設置して行うこととしました。

 (2)天理市教育委員会の認識では、給食よりも昼休みや清掃時の方がむしろ子ども達の接触機会が多く、

    食後は直ちに帰宅とします。学童保育はこれまでよりも極力分散して継続します。

 (3)全ての市立小中学校において、健康不安等で自宅学習を選択する児童生徒は欠席扱いとせず、

    オンラインで受講いただきます。感染者等の判明により、

    学校の全部または一部を登校停止とする場合にも、オンラインと課題を組み合わせた家庭学習を実施します。

 (4)9月12日まで、部活動については、接触機会の多い練習を避け、日常の活動と公式戦のみの参加とします。

    練習試合や合同練習、合宿等は、原則として中止します。事前の健康管理を含め感染対策を徹底し、

    万一、着替えや休憩中、試合の前後に、マスクを着用しない状態での会話や、対面での飲食等が

    行われた場合には、直ちに活動を中止します。

 (5)9月12日まで、市立幼稚園の園児は、弁当を摂らずに午前中のみで降園します。

    長時間預かりを利用される場合は、弁当を持参いただき、できるだけ分散して食事します。

 

3.9月を「ワクチン接種完了月間」として取り組みます

 (1)本日時点で、天理市では38,352名(全人口の59.1%、全対象者の66.1%)が1回目接種、

    30,005名(全人口の46.2%、全対象者の51.6%)が2回目接種を受けられました。

    しかし、7月~8月中に、ワクチン及び医療従事者ともに、

    さらに1万名以上に1回目接種できる体制を整えていましたので、

    全対象者の8割以上に達することも可能でした。

    約9割の接種が完了した高齢者の感染が激減していることを考えますと、

    接種率が十分でない50代以下の感染者が急増していることが残念でなりません。

 (2)9月の予約は、個別接種と集団接種共に、まだ十分余裕がある状態です。

    これまで医師や看護師、薬剤師等の皆様には、診療の間や休診日も含め、

    プライベートの時間も削って接種にご貢献いただいています。

    各クリニックの個別接種にも空きが散見される中、10月からは、

    通常の診察やインフルエンザ・ワクチン等への対応に戻っていただく必要があります。

    そこで、10月からは、入院等のご事情により接種できなかった方や、

    2回目の接種を受けられる方に対応できるレベルまで、新型コロナワクチン対応を大幅に縮小する予定です。

 (3)感染が急拡大する中、学校の運営を含めて、市内の社会経済活動を維持できるかの瀬戸際

    という危機感を持っています。ワクチン接種の感染予防効果は明らかであり、仮に感染されても、

    重症化のリスクは極めて少なくなります。

    ご自身のため、ご家族のため、希望しても接種できない方のため、接種できる方は、

    少なくとも1回目接種を9月中に済ませていただきますようお願いします。

    ご不安な方は、信頼できる医師にご相談ください。

    かかりつけ医がいらっしゃらない方は、天理市の集団接種を担当下さっているのは

    地元の医師会の先生方ですので、問診で率直にご質問ください。

    問診の結果、接種されなくても結構です(健康状態によって、接種すべきでない方もいらっしゃいます)。

 

4.施設利用、行事・イベント等の対策強化

 感染の再拡大を防ぐため、市施設の利用や、行事・イベント等の取り扱いは、

 緊急事態宣言の適用地域に準じた扱いとします。

  • 市主催の行事やイベントは、9月12日までの間、原則として中止または延期を継続します。
  • 市が運営する生涯学習、文化・スポーツ施設の新規予約は、原則として市内在住者に限ります。
  • 市立保育所をはじめ児童施設において、感染者や濃厚接触者が判明した場合は、直ちに臨時休業を行い、感染拡大防止の対策を取ります。臨時休業した場合には、日数分の保育料等を減額調整します。感染状況を心配され、家庭保育を選択される場合にも、同様に減額調整します。
  • 公園等における飲食の禁止は継続し、天理ダム風致公園のバーベキュー広場は閉鎖します。