1923

1923年の創業以来、私たちヒュンメルはスポーツの力を信じてきました。スポーツは人々に前向きな変化をもたらします。勇敢なチームは、より大きな相手を前にしても可能性を探り、個性的で情熱的な、色鮮やかな世界を創造します。スポーツの特徴である「活力、献身、チームスピリット」が私たちの歴史と成長を支えてきました。

100年に及ぶ歴史の中で、社会にポジティブな変化をもたらす取り組みも実施。ブランドミッション“Change the World Through Sport.”（スポーツを通して世界を変える）を実現するKARMA PROJECTを推進することで、スポーツを通して多様性のあるインクルーシブな社会を目指します。

ドイツの若き靴職人アルベルト・メスマーは､雨に打たれながらサッカー観戦をしていた時､その後のスポーツを劇的に変えるアイデアを思いつきました。選手たちはぬかるみに足元をすくわれ、満足なプレーができませんでした。革靴でサッカーをしていた当時、「シューズの底に滑り止めを付ければ、選手たちは雨に負けずにプレーができるのではないか」と考えました。

メスマーは、体が重すぎて飛ぶことができないマルハナバチが、努力の末、飛べるようになったという逸話を、雨の中で自由にプレーする選手や、不可能を可能にしたフットボールブーツに重ね合わせ、ドイツ語でマルハナバチを意味するヒュンメルをブランドネーム＆ロゴに採用。こうして、1923年にヒュンメルが誕生したのです。

1956

第二次世界大戦も終わり、世界が変わりを見せていた頃、会社を引き継いだ若き企業家ベルンハルト・ベッケンブロックは、競争に立ち向かうために、売上のためだけではない商品づくりが必要だと考えました。商品はアスリートが共感できるユニークな個性を持っているべきで、着ていて誇りに思える商品でなければならない。つまり商品自体がブランドにならねばならないと考えました。

この哲学から、チームスピリットや前進、勝利への意欲の象徴として、クラシックなシェブロンラインが誕生。マルハナバチをメインロゴに、シェブロンラインという新たなアイデンティティを持ったヒュンメル。ベッケンブロックは、1960年代初めには、ブランドを世界規模に成長させていく準備を進めていきました。

1974

1970年に北ヨーロッパ市場に参入したヒュンメルは、カラフルなスポーツウェアがヒット。1974年には、アラン・シモンセンとデンマーク人初のスポンサー契約を締結し、1979年には、デンマーク代表チームとスポンサー契約を締結。ヒュンメルの黄金時代が始まりました。

1980

1980年、ヒュンメルはデンマークブランドに生まれ変わりました。80年代初めには、スリムフィットでフレアレッグのトラックスーツを誰もが着たがるほどに。サッカー選手だけではなく、トレンドセッターの間でもヒュンメルは人気を博することになりました。

1992

専用ウェアをスポンサー提供するという、当時としては画期的なアイデアに、数多くのクラブチームが賛同。レアル・マドリード（スペイン）やレッドスター・ベオグラード（ユーゴスラビア）、フェイエノールト（オランダ）にトッテナム・ホットスパー（イングランド）など、世界屈指のチームとスポンサー契約を結び始めました。

最大のインパクトは、デンマーク代表でした。西ドイツ、ウルグアイ、スコットランドとの「死の組」と言われたグループリーグを1位で突破して世界から注目を浴びた1986メキシコ。選手たちの果敢なプレースタイルやユーモア、リラックスした様子が世界中のフットボールファンを魅了。そして、1992年のヨーロッパ選手権優勝が忘れることのできない記憶として、「ダニッシュ・ダイナマイト」というニックネームとともに、サッカーファンの心に刻まれました。

1993

ヒュンメルは短期間の内に急成長、急拡大したことにより、1993年には、苦境に陥ってしまいました。経営は方針転換せざるを得ず、小さいながらも健全なビジネスに集中することになりました。

1999

レトロファッションが時代にはまり、1970年から80年代のファッションがトレンドとなりました。現オーナーであるクリスチャン・スタディールが、レトロスタイルを打ち出し、ヒュンメルファッションを再構築。これがブランドイメージ向上に大きく貢献。ファッション界の注目を集め、ヒュンメルはトレンドを発信するスポーツアパレルブランドとして認知されることになりました。

2010

アフガニスタン女子代表チームとNATO兵による親善試合を企画。数年前まで、女性がスポーツをすると終身刑に問われた国で、選手たちはプレーを通して、自由や仲間とのつながり、平和の喜びを表現。このニュースは各国メディアを通じて世界中に配信され、スポーツの可能性を広げることに。

2021

多様性と自由を実現するWorldPrideとEuroGamesの合同祭典「コペンハーゲン2021」のオフィシャルパートナーに。それに関連し、プレミアリーグのエバートンFCとサウサンプトンFCと協働。セクシュアル・マイノリティへの支持を意味するレインボーカラーのシャツで試合前のウォーミングアップを行い、サッカーにおける差別との戦いを支援することを表明しました。

TO THE
NEXT 100 YEARS

スポーツは私たちの故郷であり、私たちの文化です。アフガニスタンやシエラレオネで、目撃してきたように、戦争で傷ついた人たちでさえも、スポーツとともに希望や友情を勝ち取ってきました。ヒュンメルは、自分たちの信念を主張することを恐れず、直面する課題に挑戦します。私たちはアンチヒーローを支持し、マイノリティに寄り添い、慣習に立ち向かいます。そして私たちは“Change the World Through Sport.”（スポーツを通して世界を変える）のもと、スポーツを通して多様性のあるインクルーシブな社会を目指します。