Change the World Through … / jan

ヒュンメルが掲げるブランドミッション“Change the World Through Sport”(スポーツを通して世界を変える)。アフガニスタンとシエラレオネでサッカー代表チームのサプライヤーを務めるなど、ヒュンメルは失われた可能性をサポートする活動を続けています。

今回はそれをもっと日常的に考え、ミュージシャンや学生など8名に撮影&インタビューを実施。個人的なことや家庭的なこと、はたまた社会的なことでも、何かを変えようとしている、変わり行く実感を得ていることを伺うことで、より多くの人が世界を変えるきっかけを掴むことができないかと考えました。インタビュー第一回目は、GREAT3のjan。

GREAT3に加入

1995年にデビューした3ピース・ロックバンド「GREAT3」。印象的な歌詞に革新性と普遍性が伝わるサウンドで人気となり、7枚のオリジナルアルバムと13枚のシングルを発表。音楽以外にも、カルチャーシーンでファッションブランドとのコラボやオリジナルショップの経営などで活躍したが、2004年のライブを最後に活動を休止した。2012年5月、片寄明人と白根賢一の2人でGREAT3の活動を8年ぶりに再開。8月には新ベーシストとして、当時モデルとしても活動していたjanが加入した。テクニックよりも存在感を重視した二人が、ベースの経験もなく、20才以上年齢の離れた若者を加え、新生GREAT3としての活動を始めたのだ。

「経験豊かなプロの方とバンドを始めるっていうのは、技術面で驚くことばかりでした。自分にないものを持っているんですよね」と静かに話し始めたjan。実績のあるバンドに経験のないベースとして入ることに不安はなかったのかと尋ねると「楽しそうだなって思ったし、二人には『大丈夫』って言われたので。ただ、大丈夫じゃなかったですけどね(笑)。練習するしかないな、と思ったし、つらいこともあったけど、どんどん新しい音楽を試したくなる意欲を与えてくれたっていうか。だから楽しかったですよ。それに以前のGREAT3になれるわけじゃないし(笑)」

janがGREAT3に初めて出会ったのは、彼がまだ4才の頃。カメラマンである母が、GREAT3結成の初撮影を担当。公園での撮影にjanも来ていたのだ。その時から、不定期的に交流が続き、2010年に再会。自分のやりたい音楽と自由な心、規制の枠組みなどに苦心していた若者と片寄明人の音楽を通した交流が始まる。2年後、彼らは同じバンドメンバーとなっていた。

音質へのこだわり

「今って、世界的に音質の変化が大きくって。淡々としている音楽や淡々とした演奏でも迫力を出すというのがテクノロジー的に生まれていて。そうしたコンピューターがもたらしてくれる新しい聞こえ方に、アーティストは対応していかないといけないと思うんですよね。ただ、初めて録音技術が作られた時の音楽をどう再現できるか、みたいなことも大事じゃないかな、と。そこで俺は、デジタルなものに古いものを合わせて豊かな音にしたいんですよ。自分がキャッチしたものに古いものと新しいものを合わせて、どれほど豊かな音にしていけるか、音質にすることができるか。そうすると、街で流れる音楽もどんどん豊かになると思うんですよ。根本には、音質を変えていけたらというものがありますね。3月に再結成後2枚目のアルバムが出るんですが、『愛の関係』や『ポカホンタス』の2曲は、それがわりかしできている感じがします」

カメラマンやシンガーソングライターとして活躍する母親をもち、表現者として、より研ぎ澄まされたjanは、「ライブは、革新的なことをやろうとすると、年月を要するんですが、レコーディングは想像を形にできるので楽しいですね」と語る。GREAT3での活動の他にも、ギタリスト/ボーカリストのnaomiとのフォークデュオjan&naomiでは、ライブハウスやクラブの他、パン屋や花屋などでも演奏する。「jan&naomiは、もう少しアコースティックっぽいですね。ほぼ生音だし。バンドはもうちょっとポップですね。2つあることがちょうどいい感じ。一つに絞り切れないというか、絞る必要もないですし。どちらのプロジェクトでもそうだけど、人とやるとイマジネーションは変化するし、深まっていくんですよね。自分の見え方にはこだわりはないので、できあがった全体像として見てもらえれば。自分よりも音楽が主役なんですよ。自分だけでは表現が難しいし、GREAT3には自分と同じ音質の理想像があって、理想の音質に近づいてきてるかな、と感じています」

GREAT3 jan

「今日のコーデは、70年代初期のフランスの学生ミュージシャンをイメージしました。わりかし70年っぽいのは好きなんですよ。GREAT3に入ってから、色んな音楽を聞いて、はまり始めて。だから、(70年代)ぽくなるといいなって思って服を選んでいます。シューズもレトロテイストですし、全体的に爽やかな印象が残ればいいかな」

STADION POLYESTER LOW

Price:5,500円(税込)
Size:36-43(22.5-28.0cm)

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