多様性のスポーツ「アンプティサッカー」を応援!

病気や事故で手足を失った人たちが医療用の松葉杖(ロフストランドクラッチ)をついてプレーするアンプティサッカー。ヒュンメルは、世界で最も寿命が短いといわれるシエラレオネのサッカー代表チームをサポートしており、内戦などで手足を失った選手たちがアンプティサッカーをしている繋がりから、日本でも2014年より、アンプティサッカーを応援。関西セッチエストレーラスのサポートや春の全国大会「レオピン杯 Copa Amputee」のオフィシャルサプライヤーを務めている。

第六回レオピン杯Copa Amputee

アンプティサッカーの全国大会は、秋の日本選手権と春のレオピン杯のふたつ。今年から東日本アンプティサッカーリーグが行われ、強化と育成に繋がる取り組みが始まるなど、少しずつ状況が変わってきている。株式会社エスエスケイ/ヒュンメルでは、第二回レオピン杯より、オフィシャルサプライヤーとなり、アンプティサッカーの普及振興にも努めてきた。

5月18-19日に大阪市の花博記念公園鶴見緑地球技場で開催された第六回レオピン杯Copa Amputee。大会を応援する企業が増え、ピッチ上の看板は今までになかった会社名が並ぶように。今大会から大会顧問となった株式会社セレッソ大阪代表取締役社長の森島寛晃氏は、自身の選手時代を振り返りながら、「選手にもアンプティサッカーを経験することがプラスになる。お互いにサッカーファミリーとして成長していきたい」と話した。

関西が2年連続準V

大会は、合同チーム2チームを含めた7チームが参加。変則的な形となった1次リーグ9試合を経て、翌日はベスト4の戦いに。初日を3連勝とした関西セッチエストレーラスは、準決勝のアフィーレ広島AFC戦にも勝利。昨年に続き、FCアウボラーダとの決勝戦に臨んだ。

決勝戦は、近藤碧選手が細かいタッチでリズム感あるドリブルで切り込むものの、前線で孤立。攻め手を欠いた関西は、GK上野浩太郎選手のファインセーブでしのぐものの、試合終了間際に失点。2年連続の準優勝となった。

混ざり合うことでさらなる成長を

2年ぶりの観戦となった日本障がい者サッカー連盟の北澤豪会長は、「ワールドカップを経て、選手の意識が高まっているのは、育成、普及の成果。メキシコではトップ10に入ったが、それ以上を目指して、若い世代が活躍している」と話し、コロンビアでブラインドサッカーを視察したときに、ブラインドの選手が健常者とプレーしていたことを教えてくれた。

関西の近藤選手は、高校1年生。この春、サッカー部に入部し、健常者の選手と共に、毎日技術を磨いている。その話をすると、北澤会長は、「碧くんのドリブルには、見ていて驚きがあるよね。ヒッキ(エンヒッキ・松茂良・ジアス/FCアウボラーダ・日本代表)もそうだけど、伸ばすためには混ざり合うことだと思う。通常の練習では養えないプレーが生まれてくるようになる」と持論を展開した。

10月には、西日本アンプティサッカー交流戦2019が開催されることが決まり、アンプティサッカーは、普及と強化に向けてアクセルを踏む。競技の激しさやスピードに加え、アンプティサッカーのユニークさは、年齢や性別、障がいの度合いに関わらず、ひとつのボールを追う多様性のスポーツだということ。ヒュンメルはこれからも多様性のスポーツ・アンプティサッカーを応援します。

アンプティサッカー


30年以上前にアメリカの負傷兵が松葉杖をついてプレーするサッカーを、リハビリテーションとして始めたのが競技のきっかけ。フィールドプレイヤーは下肢の切断者で、日常生活でも使われる松葉杖(ロフストランド・クラッチ)をついてプレーし、GKは主に上肢を切断しており、片腕でプレー。フィールドプレイヤー6名とGK1名の7人制サッカー。日本には2010年に導入され、日本代表は2018年メキシコワールドカップで過去最高の10位を記録するなど、近年実力を伸ばしている。
【OFFICIAL SITE】http://j-afa.jp/https://www.elchecf.es/

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