徳田廉之介、「心のブレーキを外して」

ハンドボールでは中学が富山県氷見市で、高校が愛知県豊田市を中心に全国大会が開催されます。今回、ヒュンメルハンドボールアスリートで日本代表に名を連ねるメンバーに、代表への想いや中高時代の思い出、部活アスリートに向けたメッセージを聞きました。5回目はドイツでプレーする徳田廉之介選手。

世界最高峰リーグでプレー

3つ年上の兄・新之介は同じ左利きで、同じポジション。兄に負けたくないと思った時から徳田廉之介選手は変わった。2019年、代表に初招集され、「初めてライバルになれた」という。2021年の世界大会では1次リーグ最終戦のポルトガルとの対戦で、自らベストパフォーマンスと呼ぶプレーで勝利に貢献。ただ、パリに向けては大きな課題が残った。

2022年2月、シーズン途中だったが、ポーランドのタルヌフからドイツのリュベッケに移籍。「昨シーズン、ポーランドで得点王になったが、最初は通用しなかった。今、ドイツでも同じ状況。ポーランドでやってきたハンドボールがシンプルに通用しないので、1つずつ課題を確認しています」と冷静に分析する。

「代表では結果を残したいし、結果にこだわってプレーしたい。ヨーロッパは、審判の笛も違って、より体をぶつけ、フィジカルで勝つ必要がある。そのためにも、2024年まではドイツでプレーして、パリを目指したい」と世界最高峰リーグで自らを高めている。

ハンドボール人生が変わるきっかけ

高校3年で全国3冠に輝いたが、思い出に残っているのは1年の選抜だ。「それまで、兄のレベルには達しないと思っていたけど、ベスト8で負けた時に、もっとやれるし、もっと行けそうだ」と実感。「思い返すと、中学生の頃は、『無理じゃないかな』と自らブレーキをかけていて、本気で取り組めていなかった。だから思い出もそんなになくって」と振り返る。

「高校は厳しいといわれるチームでしたが、ミスして怒られるということはなく、積極的にプレーできなかったり、全力じゃない時には指摘された。一生懸命のプレーに怒られることはなかったですね」という信頼関係の上で、徳田選手は代表選手へとステップアップしていった。

「次はもっとできるという実感が、兄に負けたくないという気持ちに変わった」という徳田選手が、「日本代表になれるかも」と思ったのも1年の選抜だった。「『選抜での勝ちたい』という気持ちが、僕の変わるきっかけでした。今、部活やクラブで懸命にハンドボールに打ち込んでいる学生には、ありきたりだけど、目標を高く、ミスを恐れず、全力で取り組んでほしいです」と笑顔を見せながら答えてくれた。

ソールが柔らかく疲れにくいシューズ

徳田選手が着用するシューズは、トップモデルのひとつALGIZ MID。「靴底が柔らかくて、それが一番いい。履いていて疲れにくい。スピードを生かしたフェイントやボールをもらう前に相手をかわす動きは、軽さが支えてくれていると感じています」

ALGIZ MID

Price:20,900円(税込)
Color:マシュマロ、モーニングミスト
Size:22.5~29.0・30.0・31.0・32.0cm


徳田廉之介(Rennosuke Tokuda)

1998年5月15日生まれ、山口県出身。180cm、82kg。筑波大学3年次にポーランドのタルヌフへ加入。2020-21シーズンには得点王に。2022年2月からドイツのリュベッケに移籍した。

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