仲田歩夢×北川ひかる、「課題を前向きにとらえて深みのあるサッカーに」

「世界一の女子サッカーと世界一の女性コミュニティーの実現に向けて、そして多様な生き方と夢が生まれる社会を目指し、みんなが主人公になるステージとなります」との宣言でスタートしたWEリーグ。仲田選手の所属する大宮アルディージャVENTUSは、3勝9分け8敗で11チーム中9位。北川選手が所属するアルビレックス新潟レディースは、4勝7分け9敗で8位。大宮と新潟の対戦は、第2節（9月20日）が大宮HOME、第14節（3月20日）が新潟HOMEで、いずれも1-1のドローだった。

ヒュンメルの契約選手である2人が初めて交流する機会を得たのは、2019年1月の、日本女子代表候補グループを対象とした、なでしこチャレンジのトレーニングキャンプでのこと。コロナ禍もあり、試合時にも対戦相手の選手との交流が難しかったりと、2人が話すのは、それ以来のことに。

仲田選手は、「新潟戦は、2試合ともお互いチャンスがあって決め切れなかった印象です。得点力不足はチームの課題。（去年まで所属した）INAC神戸とは環境の部分やチーム力の深さに違いがあった。そういうところは時間をかけて積み上げていくもので、まだまだこれから。大宮はWEリーグに合わせてスタートした新しいチームですが、来シーズンは2年目ということで、そういう言い訳がきかなくなったり、評価も厳しくなっていく。選手の意識も高め、強い勝てるチームにしていきたい。今はそういう、できなかったこともポジティブに考えられるというか。楽しみが多いです」と来シーズンを前向きに捉えている。

アルビレックス新潟レディースは、2020年のなでしこリーグでは8勝3分け7敗の5位だったが、北川選手は、「WEリーグ初年度はベースをつくり上げるところからスタートして、堅守というチームの良さはありながらも、戦術の理解に時間がかかりました。前半戦は特に結果が出ず、ぎくしゃくすることもあり、メンタル的にも厳しかったです。後半戦は失点も減ってきて、徐々にではあるがやるべきことが明確になってきました。来シーズンは、それをベースにさらに高みを目指したい」と笑顔に。