ライバルがお互いを高めた「LOVE BLUE PROJECT」

デンマークのスポーツブランドhummel(ヒュンメル)は、B. LEAGUE1部の京都ハンナリーズと滋賀レイクスターズと地域の水辺をきれいにする「LOVE BLUE PROJECT」を昨秋より実施。両チームの選手とチアも参加し、5月末に琵琶湖疏水記念館などで実施。イベントレポートをまとめました。

ラブブルー最終回

「LOVE BLUE PROJECT」は、京都ハンナリーズと滋賀レイクスターズ、ヒュンメルの3社による環境保全プロジェクト。コートではライバル同士のチームが価値観や文化の違いを認め合い、地域のために行動を共にする取り組みです。

1回目は、昨年11月に、両クラブのスタッフやチア、ブースターなど約70名で鴨川を、2回目は今年3月、約80名が参加し、びわ湖でそれぞれ清掃活動を行いました。5月末に行ったプロジェクト最終回には、京都ハンナリーズ・久保田義章選手、滋賀レイクスターズ・柏倉哲平選手、チアからははんなりんのKURUMIさん、レイクスチアリーダーズ のRUMIさんも参加。

琵琶湖疏水記念館での学びやインクラインの散策など、選手やチアとの交流を楽しみながら、滋賀と京都の繋がりを感じたり、水の大切さについて学んでもらえる機会になりました。

琵琶湖疏水について

明治2年、首都が東京に遷ったことにより、京都は産業も急激に衰退。京都経済の活性化に計画されたのが、琵琶湖疏水でした。明治18年に着工し、延べ400万人が人力で作業を行い、5年後に完成。日本で初めて水力発電を採用したことで、工場が生まれ、市営電車も開業。近代京都の基礎ができあがるきっかけとなりました。また、日本最初の急速ろ過式浄水場「蹴上浄水場」もでき、明治45年より水道での給水が始まりました。

現在は、疏水を通じて琵琶湖から京都に毎日約200万立方メートルの水が送られていて、京都市の99%の飲料水は琵琶湖の水に。このように、滋賀と京都は密接に繋がっていることが、琵琶湖疏水から感じることができ、京滋エリアの水辺をきれいに保つことで、これからも、美味しい水がいただけるようにしていければ、と改めて思いました。

身近でできることを

滋賀県民の皆さんにとってはもちろんのこと、実は京都市民にとっても、「琵琶湖が母なる湖だった」ということが感じられたところで、選手&チアの対談に。福岡出身の久保田選手は、『琵琶湖の水、止めたろか』っていう滋賀県民の切り札的な冗談を取り上げ、「そういうところからも、京都と滋賀はライバル関係にあるんだなと思っていました」と話すと、和やかな雰囲気に。

ラブブルーは、まずは身近な場所から始めてみよう、ライバル同士で価値を共有しようという取り組みでした。普段気を付けているエコ活動としては、はんなりんのKURUMIさんが、「マイバックを持ったり、リサイクル素材の製品を購入していたりします」と話すと、レイクスチアリーダーズ のRUMIさんは、「モノを大切にするっていう視点で、幼稚園の活動でおさがりを回していたり、フェアトレードのお菓子を見つけたらなるべく買うようにしています」と身近にできたり、子どもと楽しみながらできることを行っていました。

関西バスケの盛り上げに

ダービーマッチ、ライバル関係という点では、柏倉選手が、「お互いに負けたくないというめらめらとした気持ちがあって、ほんとに楽しいダービーマッチでした」と振り返ると、久保田選手は、「ブースターの皆さんが絶対に負けたくないという気持に応えたいと気合が入りました」と話しました。

キャリア9年目でBJ時代から京滋/滋京ダービーを見てきたRUMIさんは、「レギュラーシーズンの試合よりそわそわする特別な試合で、私たちから盛り上がって、関西のバスケが盛り上がっていけばいいな、と思っています」と京都滋賀の熱い試合が、関西のBリーグの盛り上げにも繋がっていくと話してくれました。

コロナ禍もあり、選手との交流が少なくなっている中、選手と交流できた貴重な機会に。久保田選手は、「短い時間でしたが、交流できて楽しかったです」と話すと、柏倉選手は、「京都と滋賀がコート外で関われるのはすごくいいことですし、自然をきれいにすることを通してお互いのチームを良くしていくことになると思うので、今後も協力してください」とまとめました。

LOVE BLUE PROJECT LONG VIDEO


 

京都ハンナリーズ/ KYOTO HANNARYZ

京都府を本拠地とし、B.LEAGUE1部西地区に所属しているプロバスケットボールチーム。チーム名は、京ことば『はんなり』から命名。『はんなり』とは『上品で明るく華やかなさま』を表しており、歴史ある日本の都・京都にふさわしい言葉。また、忘れ去られようとしている古式ゆかしき言葉をチーム名に表現することで、文化の継承に役立ちたい、という想いも込められています。

【京都ハンナリーズ公式サイト】https://hannaryz.jp/


 

滋賀レイクスターズ/ SHIGA LAKESTARS

滋賀レイクスターズは、地域密着型のプロスポーツクラブで滋賀県初のプロスポーツチームとして誕生。男子クラブとしては、唯一トップリーグに所属するプロクラブとして、滋賀に元気と誇りを届ける。レイクスターズの愛称は、滋賀県民の母なる湖・琵琶湖とチームにかかわる人たちが輝いていけることを願ったものになっています。

【滋賀レイクスターズ公式サイト】https://www.lakestars.net/

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