ヒュンメルがJHAとハンドボールの価値向上へ

4月8日にデンマーク大使館で日本ハンドボール協会/Japan Handball Association(JHA)と開催した契約発表会。日本代表4名もユニフォーム発表に駆けつけてくれ、和やかな雰囲気の中、ヒュンメルはJHAと新しいスタートを切ることを宣言しました。

デンマークで始まったハンドボール

日本にハンドボールが伝わったのは、1922年。大谷武一氏が大日本体育学会体育夏期講習で扱ったことが始まりとされる。それから遡ること20数余年。ハンドボールは7人制スポーツとして、デンマークでスタートした。

記者会見では、ピーター タクソ-イェンセン駐日デンマーク王国大使が、「ハンドボールは1898年にデンマークで発明されました。それゆえ、デンマークで最も人気のあるスポーツのひとつで、国民の大半が人生のある時期にハンドボールをプレーしたり、観戦したり、応援した経験があります」と、ヨーロッパが本場といわれるハンドボールが、デンマークでは変わらず人気が高いことを紹介。

さらに、挨拶の中で、ハンドボール女子日本代表、ウルリック・キルケリー前監督がハンドボール仲間だったことで会場を驚かせると、質疑応答では、「デンマーク大使館として、日本ハンドボールの発展にできることはありますか?」とハンドボールを通じて、今後のデンマークと日本の友好関係にも積極的な姿勢を見せてくれた。

これからの日本ハンドボール

日本代表としては、男子日本代表が1972年、女子日本代表が1976年に初めてオリンピックに出場。2020東京五輪では男女共に1勝を果たしたことや、世界選手権ではヨーロッパ勢に引けを取らない戦いをするなど、着実に世界レベルに近づいており、今後の躍進が期待される。

日本ハンドボール協会の湧永寛仁会長は、「開催枠で出場できた東京と違って、パリは自力で予選を勝ち抜き、アジアの席を確保しなくてはならない。これからが本当の戦いだ、と思っている」とし、「全カテゴリーをヒュンメルにご支援いただくことになり、今回のパートナーシップを嬉しく思っている。ハンドボールの本場デンマークとの縁も大切にしながら、代表の強化に務めたい」と語った。

日本でヒュンメルを展開する株式会社エスエスケイの代表取締役社長である佐々木恭一は、2019年12月に熊本で開催され、IHF(国際ハンドボール連盟)のオフィシャルパートナーとして参加した女子世界選手権や2016年からパートナー契約を結んでいる春の全国中学生ハンドボール選手権大会(春中ハンド)など、ハンドボールの取り組みに触れながら、「グラスルーツからトップまでを一貫してサポートさせていただくことで、ハンドボールの普及拡大にも貢献できればと思っています」と今後を見据えた。

ハンドボールの価値向上へ

男子代表・彗星JAPANから部井久アダム勇樹選手と蔦谷大雅選手、女子代表・おりひめJAPANより馬場敦子選手と中山佳穂選手が来場。新ユニフォームは、日の丸や扇子といった日本伝統の和柄日本らしい柄を組み合わせてデザインしたもので、4選手は、2022年度からハンドボール日本代表が着用するユニフォームをまとい、「日本らしい和柄のデザインで、早くこのユニフォームを着用して試合がしたい」とそれぞれ口にした。

部井久アダム勇樹選手は、「ヒュンメルとは個人契約を結んでいて、4年ほどサポートしてもらっています。この1、2年、ハンドボールに力を入れてもらっていることを感じていて、現在、代表合宿で着用しているヒュンメルのウェアも、動きやすいし、生地がなめらか。パワー系の選手とやりあっても耐久性がある。いいものを提供してもらっていると思う」と、この数年で感じているヒュンメルについて語ってくれた。

また、ヒュンメルのデンマーク本社から、CEOのAllan Vad Nielsenが、「ヒュンメルはすでに世界最高のハンドボール選手とハンドボールチームのいくつかをサポートしており、私たちが日本ハンドボール協会とのパートナーシップを結ぶのはごく自然な出来事です。ハンドボールは、日本ではまだメジャースポーツとは言えません。しかし、ハンドボールがDNAに根付くブランドとして、ヒュンメルは普及活動にも取り組み、多くの喜びと創造性のあるハンドボールを通じて、大人も子どもも共に成長できることを願っています」とメッセージを寄せた。

2022年度より長期パートナーシップ契約を結び、日本ハンドボール協会のオフィシャルスポンサーとなったヒュンメルは、デンマーク本社との連携やハンドボールアイテムのさらなる開発を行い、ハンドボールの価値向上、成長を成し遂げ、ハンドボールからスポーツを盛り上げていきます。


日本ハンドボール協会/Japan Handball Association(JHA)

日本ハンドボール協会は、1938年、日本送球協会としてハンドボールの普及を目的に設立。1952年には、国際ハンドボール連盟に加盟し世界への第一歩を踏み出すと共に、1950年代後半からは、7人制への関心の高まりを受け、女子は1957年から、男子は1963年から7人制へ1本化し、普及に弾みをつけました。1961年、1962年から男女ともに世界選手権に初参加。オリンピックも1972年ミュンヘンでの競技採用時から代表権を獲得するなどアジアでのリーダーとしてその役割を果たしてきました。2019年熊本で行われた女子世界選手権では、最終順位10位で大会を終え、2021年に行われた2020東京五輪では男女共に1勝を挙げるなど、着々と強化の世界の競技レベルに近づきつつあります。

【OFFICIAL SITE】https://www.handball.or.jp/index.html
【OFFICIAL Twitter】@JHA_handball
【OFFICIAL Instagram】@japanhandballassociation

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