キットマン後藤聖弥、「思ったらすぐ行動。エンブレムのために働く」

ジェフユナイテッド市原・千葉のキットマン後藤聖弥さんは、「オリジナル10というチームに相応しい場所に戻るため、ジェフに入ることを決めた」と自らのチカラでクラブに貢献できないかと考え、行動を続けて4年目。SNSでの発信も積極的に行うキットマンの想いを聞いた。

クラブキットマンの発信

プロサッカーチームで、選手の着用するスパイクやユニフォーム、ボールなどの用具整備を行う係をジェフユナイテッド千葉ではキットマンと呼ぶ。マネージャーや主務、ホペイロなど呼び名はクラブによって異なるが、選手のパフォーマンスを高めるために尽力し、共に勝利を目指すスタッフとして、選手の信頼が欠かせないポジションである。

ジェフユナイテッド千葉でキットマンを務める後藤聖弥さんは、クラブキットマンとしてSNSでの情報発信も積極的に行っている。「今まで情報って管理して、出さないのが正義という風潮が業界的にもありました。ただ、今シーズンのユニフォームづくりにも関わっていく中で、クラブやサプライヤーとは違う、内側からの説得力のある言葉を発信することで、ファン・サポーターによりクラブの想いを届けられるのでは、と思っています」

ユニフォームサプライヤーが変更したことによるサイズ感の違いという専門的なことや、沖縄合宿の練習試合用ユニフォームはジェフ伝統のフォントが番号になっていることなど、機能的なことから情緒的なことまで、キットマンの発信は幅広い。

1年契約のキットマンライフ

ジェフユナイテッド千葉で4年目を迎える後藤さん。キットの代表的な仕事とされるサッカースパイクでは、シューズ磨きや選手のプレーや足に適したインソールの提案などに加え、固定式スタッドに取替え式スタッドを組み合わせたミックスソールも自作する。「選手の動きを見たり、ヒアリングをして、実現させたい動きに導く位置にスタッドを調整します。市販のものでは、実現できない選手独自の走り方やステップを踏まえたスパイクにつくり替え、パフォーマンスを引き出します」

試合で使うもの、ロッカールームのものはすべて後藤さんが用意していて、ガムやアロマも準備する。「コロナ禍で応援が禁止された時期が続いて、静かな中で試合に向けてモチベーションを高め、アドレナリンを振り切ることが難しいと思ったので、闘争本能を高めるアロマを誰もが嗅ぐことになる場所に設置しています」と新しい取り組みは、選手やメディカルとも相談して進めている。

「譲れないのは、勝つために力を発揮すること。ロッカールームって試合に勝つための場所であり、生き残っていくための場所。選手がプレーに集中し、快適に過ごせる環境をつくることが僕の役目」と語る後藤さんは、毎年1年契約を更新。選手と同じ気持ちでキットマンとしての仕事に向き合っている。

選手の引き出しを増やす

クラブハウスにある後藤さんのデスクは、洗濯室と隣り合った部屋にある。ウェアの汚れがより落ちるように二層式の洗濯機を購入。スパイクは選手の足にフィットするようにミシンでステッチを入れたり、汚れを落とすにも独自に器具を工夫して使ったり、選手のためなら手間は惜しまない。

「『いいチームにはいいマネージャーがいる』ってよく言われていて、スタッフも成長していかないといけない。選手をリスペクトしながらも、選手にやってもらうことはきちんとしてもらう。例えば、J2のクラブということもありますが、選手がプロとして生きていくためにも、スパイクを自分で磨いてほしいという気持ちがあって、練習用は選手自身にお手入れをしてもらっています。それが選手の経験にもなり、自分の足をより知ることにも繋がりますし、そこから彼らの引き出しが増えることを期待しています」とすべてを請け負うことが仕事ではないという。

「今できることをやって、勝利のために全力を尽くしたい。1年契約だからこそ、思ったらすぐ行動するし、エンブレムのために働ける。ただ、シーズンも残り2-3節になると、来シーズンのスタートダッシュをかけるために次の準備を始めます。契約更新はシーズン終了後に決まるんですけどね。でも、だからこそ勝った時の喜びが忘れられないし、20-30代のいい男たちが、汗も気にせずに抱き合えるって、いい仕事だなって思います」と笑った。

暑さとコロナ対策にクーリングバッグ

キットマンにとって、ユニフォームサプライヤーは最も近い存在だという。「もう、一心同体で一緒に上昇し合っていく仲間。次の展示会も楽しみですし、丸1日予定を空けています」とスケジュールを指す。

シーズン途中でも、新商品があれば、後藤さんは選手にどう活用できるかを考える。「夏場の試合でピッチ周りの水を冷たいまま選手に届けたいと思っていた時に、新商品のクーリングバックを提案してもらい、12節から活用しています」と、背番号が入れられる個人用のクーリングボトルバッグをチームで使い始めた。

「小さすぎず、大きすぎない自立するバッグの内面が保冷素材で、水も取りやすいんで暑さ対策と共に、コロナ対策ができるアイテムです。パートナーであるヒュンメルのPRにも繋がるロゴの露出も欠かせません」とヒュンメルを後押し。エンブレムのために行動するキットマンの挑戦はヒュンメルと共に続いていく。


ジェフユナイテッド市原・千葉について

ジェフユナイテッド市原・千葉は、サッカーJ2リーグに所属するクラブチームで、千葉県市原市と千葉市がホームタウン。1946年創部の古河電気工業サッカー部を前身とする歴史あるクラブ。Jリーグには開幕時の1993年より加盟するオリジナル10のひとつ。チーム名はクラブとホームタウンの結びつきやチームの連帯を表す。クラブ30周年を迎えた2021年に、ジェフクラブアンセムを制定し、「フットボールの力で心をつなぎ セカイに彩を」を理念に活動する。

ジェフユナイテッド市原・千葉オフィシャルサイト:https://jefunited.co.jp/

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