日韓定期戦2022でハンドボール男女代表が有観客マッチ!

ハンドボール日本代表による日韓定期戦2022が、9月4日、愛知県稲沢市の豊田合成記念体育館エントリオで開催された。ヒュンメルユニフォームで初の代表戦で、男子彗星JAPAN、女子おりひめジャパンが、それぞれ韓国代表と戦った。久しぶりの国内有観客マッチとなった日本代表の試合に、満員のファンが詰めかけた。

日韓定期戦2022はチケット完売に

前売りでチケットが完売した日韓定期戦2022は、ブロック指定だったため、より見やすい席を求めて、開場の2時間半ほど前からファンが並び出すほどの人気。ヒュンメルでは、ゲート左手にブースを設置し、オーセンティックユニフォームなどの代表グッズやアパレル、スニーカーを販売。複数の女子代表選手が着用した最新ハンドボールシューズALGIZ 2.0 LITEも展示した。

ハンドボール日本代表の応援を2007年から始めているという岡本和成さんは、「勝手に応援を始めたんで、組織があるわけじゃない。普段は社会人リーグの豊田合成を応援しているんですよね。でも、代表戦になると、普段の対戦相手を応援する、いわば敵同士が仲間になったり、高校ハンドを応援している人たちとも交流できる。それに、日の丸を胸にできるのがいいですよね」とし、自ら集めた代表への応援メッセージが書かれた日の丸を会場に飾った。

これからの日本ハンドボールに繋がるように

1試合目は男子代表の試合で、彗星JAPANのゴールは、キャプテン東江雄斗選手から。1点リードを許して始まった後半はスタートからギアが入り、逆転から一気に突き放すと、GK中村匠選手のビッグセーブもあり、25-19と完勝。東江選手は、「久しぶりの代表の有観客試合。勝利を届けられたのは非常にうれしく思います。これからの日本ハンドボールに繋がるようにしっかりプレーしていきたい」とファンに語り掛けた。

ヒュンメルの契約アスリートでもある部井久アダム勇樹選手は、8月のリーグ戦でのケガにより、今回の試合は不参加となったものの、ハンドボール日本伝来100年記念事業アンバサダーを務めていることもあり、ライブ配信の解説で会場を訪れた。「最初はケガで仕方ないので、ゆっくり休んで切り替えようと思っていましたが、やっぱり試合を見るといいですね。前半は悪くなかったが、ノーマークが入らなかった。後半のスタートで払しょくできたことで、勢いに乗れたと思います」と試合を振り返った。

大学の後輩でもある蔦谷大雅選手について、「大雅は初めての代表戦で、すぐにシュートを決めたし、出ている時間はしっかりプレーしていて、デビュー戦とは思えないほど」とし、東江選手については、「雄斗さんは、キャプテンで気合入っていたし、DFでも貢献されていました。流石です」とチームメイトの活躍を喜んだ。また、「来週には練習に復帰する」とのことで、ジークスター東京はもちろん、彗星JAPANにも頼もしい選手が戻ってくる。

継続して強い代表に

彗星JAPAN の勝利に沸いた興奮をそのままにスタートした2試合目は、韓国のゴールラッシュからスタート。開始7分間ゴールが決まらず、後手に回ったが、一時は同点に。1点ビハインドで迎えた後半は、大事なところでノーマークシュートが決まらず、19-25で敗北。プレイヤー・オブ・ザ・マッチに輝いたイ・ミギョン選手にはこの日12得点を決められた。

2021年10月に新体制となり、メンバーも大きく変わったおりひめジャパン。楠本繁生監督自身も、国内では初めての試合に。「若さからか、立ち上がりは思った以上に悪かったですが、前半追いつけたのはチーム力が出せたのかと思う」と評価しつつ、「シュートミスが多かったという反省は、過去の日本代表でも多くあったこと。同じようにならないために、どうしていけばいいのか、選手も感じてくれたと思う」と課題の克服に繋げていくとした。

また、今年6月から行われた女子ジュニア世界選手権でベスト7に選出され、この日2得点の石川空選手を例に、「若い力をどんどんフル代表に入れて、経験を積ませながら、継続して代表が強くなっていくことをひとつの課題として考えている」と、今後の代表強化も行っていくとした。

3年ぶりに開催された日韓定期戦2022は、韓国でのAWAYマッチが9月7日に行われる。試合は、韓国YouTubeチャンネル(Handball TV)でライブ配信予定。


日本ハンドボール協会/Japan Handball Association(JHA)

日本ハンドボール協会は、1938年、日本送球協会としてハンドボールの普及を目的に設立。1952年には、国際ハンドボール連盟に加盟し世界への第一歩を踏み出すと共に、1950年代後半からは、7人制への関心の高まりを受け、女子は1957年から、男子は1963年から7人制へ1本化し、普及に弾みをつけました。1961年、1962年から男女ともに世界選手権に初参加。オリンピックも1972年ミュンヘンでの競技採用時から代表権を獲得するなどアジアでのリーダーとしてその役割を果たしてきました。2019年熊本で行われた女子世界選手権では、最終順位10位で大会を終え、2021年に行われた2020東京五輪では男女共に1勝を挙げるなど、世界の競技レベルに近づきつつあります。

【OFFICIAL SITE】https://www.handball.or.jp/index.html
【OFFICIAL Twitter】@JHA_handball
【OFFICIAL Instagram】@japanhandballassociation

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