福島ユナイテッドFC、「地域と繋がる農業部の活動で福島のために」

2022明治安田生命J3リーグは、3月13日に開幕する。2011年シーズンからヒュンメルがサポートする福島ユナイテッドFCは、ありがとうサービス.夢スタジアムでFC今治と対戦。シーズンを直前に控えた監督、選手に新シーズンの意気込みを聞いた。

J2昇格を目指して

昨シーズンは、13勝6分9敗で過去最高の5位に。16節から19節まで首位に立ったが、J2ライセンスが交付されなかったことが発表された後は、1勝2分2敗と勝ち切れない試合が続いた。ライセンス交付のため、チームは、U-18チームの登録を完了し、新年度から活動がスタート。さらにHOMEスタジアムとうほう・みんなのスタジアムの照明設置などの工事も順調に進んでいる。

迎えた新シーズン、ジュビロ磐田のヘッドコーチを務めていた服部年宏氏が監督に就任。「昨年よりボール保持の時間を増やし、攻撃回数を増やしたい。ただ、それに固執することはなく、相手や状況により判断して試合を進め、勝利を目指す」とし、J2昇格に向けて、「攻守において自分たちからアクションを起こし、意図的にボールを奪いゴールを奪う」攻撃的なサッカーを目指す。

昨シーズン途中にレノファ山口FCから加入した森晃太選手は、「ハードワークができて、ボールを大切に持ちながら展開する攻撃的なサッカーに注目してください」と言うと、キャプテンの諸岡裕人選手は、「昨シーズンは過去最高順位で終わることができましたが、目標の昇格圏内には届かなかったので、チームの誰一人満足していません。昨年のベースがあった上で、今年は新しいことにも取り組んでいます。それがうまく上積みできれば、昨年より良いシーズンになると思います。新しい福島ユナイテッドを楽しみにして欲しいと思います」と選手たちの自信も伺える。

福島と一体になれる農業部の活動

3月11日、東日本大震災と福島第一原子力発電所事故から11年目を迎え、福島ユナイテッドFCの選手たちは、練習前に黙とうを捧げた。福島ユナイテッドFCは、被災地をホームタウンとするクラブとして、「原発事故に伴う福島県産品への風評の払しょく」に取り組んでおり、今年は選手が農業部の課長に就任するというニュースが話題になった。

森選手は、「福島に携わってくださる方々への感謝の気持ちを持ちながらサッカーができることに繋がっている」とし、ぶどう課課長に就任した諸岡選手は、「福島のことをたくさん知れて、新しい発見もありますし、何より福島を好きになれる素晴らしい活動だと思います。福島のためにという想いが強くなりますね」と相乗効果を語る。

服部監督は、「復興から10年が経ち、11年目となる今年は新しいチャレンジとしてリーグ戦を戦います。選手には常に全力でプレーすること、チームの勝利のためにプレーすることを要求し、一体感、躍動感のある試合をお見せしたいと考えています」と新シーズンについて話すと、「ファン、サポーターのみなさん、是非スタジアムで福島ユナイテッドFCの勝利のため、選手の背中を押してください。勝利を目指し一緒に戦いましょう」と語りかけた。

福島ユナイテッドFCについて

福島県福島市・会津若松市を中心とする全県をホームタウンにしたJ3に所属するサッカーチーム。UNITEDとは、「結ばれた、団結した」の意味で、チームや選手、スタッフ、サポーターが”ひとつ”になり、福島が”ひとつ”になり、発展していくことを目指す。2011年3月11日に発生した東日本大震災・福島第一原発事故に伴う福島県産品への風評の払しょくに繋げようという想いで発表してきた桃ユニや米ユニ、選手自ら農作物に従事する福島ユナイテッドFC農業部の活動でも知られる。

【OFFICIAL SITE】http://fufc.jp/

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