3年ぶりに開催!多様性のスポーツ「アンプティサッカー」

2014年の第2回大会から協賛を始めたアンプティサッカー「レオピン杯」がコロナ禍の影響で2020、2021年と2大会が中止になりましたが、2022年5月末、3年ぶりに大阪市の鶴見緑地球技場で開催。クラッチがぶつかり合う音が青空に響きました。

多様性のスポーツ「アンプティサッカー」

世界で最も平均寿命の短い国のひとつとして知られるシエラレオネで、10年以上続いた内戦により腕や足を失った人たちが、松葉杖をついてサッカーを楽しんでいます。ライフルをクラッチに持ち替え、銃口を向けた相手と汗を流し、笑顔で語りあう。ブランドミッション「Change the World Through Sport.(スポーツを通して世界を変える)」を実現するために、ヒュンメルが行っている取り組みのひとつです。

日本では2014年の秋より、アンプティサッカーチーム「関西セッチエストレーラス」の、翌2015年よりレオピン杯のオフィシャルサプライヤーに。コラボスニーカーの収益で日本アンプティサッカー協会にクラッチを寄贈したり、イギリスのメディアを招待し、一緒に大会取材を行うなど、普及に繋がる活動も行ってきました。

性別や年齢、障がいの重さでのカテゴリー分けのないアンプティサッカーは、競技性も強く、メッセージ性や多様性を実感できるスポーツ。マイノリティやマジョリティという考え方を超え、スポーツの持つ可能性を広げる競技として、株式会社エスエスケイ/ヒュンメルは、アンプティサッカーを応援しています。

10月にはトルコW杯へ

2022年はアンプティサッカーにとってもワールドカップイヤーで、今年3月には初めて行われた東アジア予選で、日本代表は3戦全勝で勝ち抜き、10月には24ヶ国が世界一を争うトルコW杯に出場します。

関西セッチのGK上野浩太朗選手は、東アジア予選でプレー。「代表はセッチとはスタイルが違うんで、新鮮で楽しいですね。代表の課題を個人やチーム練習で克服していきたい」と話しました。決勝戦はサッカー選手時代にも覚えのない8失点。「相手のシュートが上手くなっていた」と素直に認めながら、「それでも楽しみながらプレーできた。次には勝てるよう努力したい」と話しました。

日本アンプティサッカー協会の武田信平理事長は、「3年ぶりに開くことのできたレオピン杯を嬉しく思うとともに、若い選手の成長と活躍が感じられ大会でした。10月のW杯を目指して、これから代表になれることを励みに、また代表選手はさらに上を目指して努力してほしい」と選手たちを激励。WAFFワールドカップ2022は、トルコのイスタンブールで、10月1日から9日にかけて行われます。

アンプティサッカー


30年以上前にアメリカの負傷兵が松葉杖をついてプレーするサッカーを、リハビリテーションとして始めたのが競技のきっかけ。フィールドプレイヤーは下肢の切断者で、日常生活でも使われる松葉杖(ロフストランド・クラッチ)をついてプレーし、GKは主に上肢を切断しており、片腕でプレー。フィールドプレイヤー6名とGK1名の7人制サッカー。日本には2010年に導入され、日本代表は2018年メキシコワールドカップで過去最高の10位を記録するなど、近年実力を伸ばしている。
【OFFICIAL SITE】http://j-afa.jp/https://www.elchecf.es/

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