西宮ストークス、夢の続きは来シーズンに。

上位2チームがB1昇格権を獲得するB2 PLAYOFFS 2020-21が5月7日にスタート。西宮ストークスは、仙台89ERSに連敗し、B1昇格の目標を達成できずにシーズンを終えた。

無観客で行われたプレーオフ

兵庫県が緊急事態宣言下のため、西宮ストークスvs仙台89ERSはクォーターファイナルで唯一の無観客試合に。チームはファン・ブースターの声を少しでも届け、選手の力になるように応援メッセージやデータを募集。選手たちを取り巻くように、「Go Storks!」「行くぞBeOne」「西宮一丸」など200枚以上のメッセージが貼られた。

1試合目は、4Q残り55秒で同点に追いつき、残り3秒で1点リードしたものの、ブザービーターによる逆転負け。2試合目は、デクアン・ジョーンズ選手を欠きながらもディフェンスが機能するが、マティアス・フィッシャーHCが、「3ポイントを決め切れなかったこととフリースローの成功率が50%代となったことが痛かった」と振り返った通り、接戦をものにすることができなかった。

試合後、キャプテンの谷直樹選手は、「自分たちがレギュラーシーズンでやってきたことがうまく表現できなかった。B2で優勝し、B1昇格することだけを考えてやってきた。そこにたどり着けなかったのは非常に残念ですし、自分たちの力不足。期待してくれていたスポンサーやファンの方たちに申し訳ない気持ちです」と言葉を絞り出すように語った。

負けるときもチームで

道原紀晃選手が、「スティックなどでシュートを決めた後に盛り上がることもなくなり、ホームらしくない試合だった」と1試合目の後に無観客試合を振り返ったように、西宮市立中央体育館は、アリーナMCのANIMCさんやストークスチアリーダーズがいつものように声援を送り、賑やかさは感じられるものの、人の暖かさや熱気は薄いアリーナだった。

今野翔太選手は、「ブースターは選手と同じ方向を向いており、ある意味同じプレイヤーといえる。だから声援が一体感を生んで選手の力になる。プレーオフは、ブースターさんの声援や表情を感じながらプレーしたかった」と率直に語る。

マット・ボンズ選手は、「無観客試合ということで、より強いメンタリティを持たないといけない試合で、お互いにいいバスケットをして、自分たちの力が足りなかった」と総括した上で、「試合を通してチーム全員が諦めずに全員で戦うという意識があったことを誇りに思いますし、勝つときもチームで、負けるときもチームで。そういった気持ちです」と締めくくった。

2020-21シーズン ファン感謝祭

このメンバーが集まる最後の機会が5月30日に行われる「ファン感謝祭」。コロナ禍の影響でオンラインになる可能性もありますが、ファンクラブ会員を対象に、選手、スタッフ、ストークスチアリーダーズ、ストーキーが出演予定。今シーズンの喜びと無念さはここに置いて、2021-22シーズン、西宮ストークスと共にB1昇格の夢を再び。


 

西宮ストークスについて

兵庫県の鳥で、地域の取り組みで絶滅の危機を乗り越えたコウノトリをチーム名とし、地域と共に成長するクラブを目指している西宮ストークス。Bリーグ初年度はB2リーグで優勝を飾りB1に昇格。2018-19シーズンから再びB2所属となり、昨シーズンは29勝18敗で中地区2位に。今シーズンは、過去最多の14連勝も達成し、2度目の地区優勝を飾る。

【OFFICIAL SITE】https://www.storks.jp

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