未来に平和を繋いでいくための一歩に

2年ぶり2回目の「HiFA 平和祈念 2021 Balcom BMW PEACE MATCH」が、8月7日、広島市内で行われた。ヒュンメルはエキップメントパートナーとして、平和を訴えるユニフォームをデザイン。今回、試合を含めた動画が完成。ピースユニフォームで繋がる人たちに話を聞いた。

Change the World Through Sport.

1945年8月6日午前8時15分に広島に、その3日後の8月9日午前11時2分に長崎に原子爆弾が投下され、今年で76回目の夏を訪れた。両都市合わせて21万人以上が命を落とし、現在まで後遺症で亡くなった方を含めると、50万人を超えていると推計されている。

ヒュンメルは、ブランドミッション“Change the World Through Sport.”(スポーツを通して世界を変える)に基づいて、被曝70年の2015年より、ピースユニフォームを発表。スポーツを通した平和をアピールしてきた。7年目の今年は、広島と長崎のピースマッチ用のユニフォームをデザイン。V・ファーレン長崎や広島文教高校など、デザインしたピースユニフォームは7年で10種類を数える。

若い世代に平和を引き継ぐユニフォーム

今回のユニフォームデザインを担当したのは、被爆者の故・谷口稜曄さんとのピーススニーカーでの取り組み「緊張より熱狂を。爆弾よりもボールを」の動画で、ヒュンメルと平和についての考えを共にしてきたアシタノシカク

代表の大垣ガク氏は、「現在の日本の平和は76年前のあまりにも大きな犠牲の上に、今も危うく成り立っていることに、毎年この季節がくると愕然とします。私の祖父も生前、南の島に戦争に行った話をしてくれましたが、平和への祈念を、サッカーユニフォームのデザインを通して、若い世代に引き継ぎ、世界に発信できたことを誇りに思います」と話した。

平和な星、地球

スポーツだけでなく、音楽でもこの取り組みを広げようと、バンドFUNKISTの染谷西郷さんがピースユニフォームを着用してライブを行った。20才の頃より毎夏沖縄や広島、長崎を訪れ、ピースライブを行っている染谷さん。今年は8月6日と9日、いずれもオンラインでのライブとなった。

染谷さんは、「あの日から76年、日本は一度も戦争をしていません。世界約180ヶ国でこの76年、戦争をしなかった国はわずか8ヵ国しかありません。僕らの暮らす国はその中のひとつです」と平和が続いてきたことを事実として伝える。
「76年前、多くの人たちが原爆により愛おしい日常を一瞬で奪われた。だけど、広島や長崎にだけ託すんじゃなく、みんなが平和を胸に、『平和の国、日本』になれたら素敵だな、と。いや、『平和な星、地球』になれたら最高だと思います」
「そのためには、もう2度と世界のどの場所でも同じことが繰り返されないように、忘れないように、伝え続けていこうと思う。今日も朝が美しい。こんな朝を、繋いでいこう」と詩を奏でるように語った。
ヒュンメルは、ブランドミッション「Change the World Through Sport.(スポーツを通して世界を変える)」を具現化していくために、今後も平和の想いを繋げるための取り組みを行なっていきます。

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