浅川隼人「社会的な価値をつくり出し、サッカーを文化に」

ファンとの距離の近さで知られるロアッソ熊本の浅川隼人選手。浅川選手のスパイクを購入し、直接応援することのできるHAYATO DREAM PROJECTが、今年も始まります。コロナ禍で難しいシーズンとなった昨年の取り組みを振り返ってもらい、今シーズンの新たな取り組みを聞いた。

シーズンの3分の2をベンチで過ごす

2020年シーズン、3月7日に開幕するはずだったJ3リーグは、コロナ禍の影響で6月27日、無観客試合でスタートした。しかし、ロアッソ熊本に移籍してきた浅川隼人選手にとってのロアッソデビューには、さらに6試合、ベンチで時を過ごす必要があった。

「コロナで開幕が遅れたことで、監督やチームと馴染む時間が半年もあったのに、信頼を勝ち取ることができなかった。自分自身、新しいチームに来て、自分のできることと監督の求めることの間を行き来して、その狭間で苦労した」と振り返る。

途中出場の短いチャンスだったが、出場2試合となる第8節福島ユナイテッドFC戦でゴール。やるべきことをやり、信頼を得ると、34試合中28試合に出場。1068分のプレータイムで11ゴールの結果を残した。得点王でJ2昇格に貢献という目標を達成することはできなかったが、「苦しい時期を乗り越えて、またひとつ成長を感じることができたシーズンだった」と成果を語る。

親子関係的な近さでファンと接する

そんな浅川選手を支えのひとつに、自らが立ち上げたHAYATO DREAM PROJECTに参加したファンとの交流があった。このプロジェクトは、選手とメーカー(ヒュンメル)、ファンが一体となって選手の価値を高め、社会をポジティブにしていく取り組み。ファンは浅川選手が履く2足のスパイクを購入。ヒュンメルは、そのうち1足にファンの好きな言葉や名前などを刺繍。浅川選手はその2足で1ヶ月プレーし、刺繍入りの1足にサインを入れて、世界で1足だけのスパイクをファンにプレゼントする。また、今回はコロナ禍で実施できなかったが、プロジェクトの収益は、シーズン終了後に浅川選手が行う社会貢献活動に使い、三方よしの試みになっている。

「子どもの頃、両親にスパイクを買ってもらったな、って思い出したんです。このプロジェクトのおかげで、僕は親子関係的な近さでファンと接することができたんだな、と。中でも印象的だったのが、『浅川選手がオレのスパイクで点をとってくれた』って言葉でした。点をとり続けることが仕事の僕にとっては、数ある得点のうちのひとつになりますが、応援してくれるファンにとっては別。僕のゴールが、その人にとって特別なものになる。一生忘れないゴール、その瞬間を生み出すことができる喜びを感じたんです」

2年目の今年も浅川選手を応援できるのは10名と限られるが、彼には次のビジョンがある。浅川選手は、チームメイトや他クラブのサッカー選手にこの取り組みについて説明。賛同した選手たちが、同様のプロジェクトを実施する。「選手の輪が広がることで、他の選手とサロンをつくったり、共同でイベントをしたり。子どもたちやサッカーを知らない層にもっとアプローチをしたいですし、社会的な価値をつくり出すようなモノにしたい。応援されることで選手としての価値が高まり、サッカーの夢を追い続けられる環境をつくりたい。そして、サッカーが文化に、スポーツが文化になっていけばな、と思っています」と夢は大きく広がる。

素足感覚のNEWスパイク「ヴォラート2」

浅川選手が今年着用するのは、この冬にリニューアルしたヴォラート2。3ウィズ展開でどんなプレイヤーも着用できるアイテムで、素足感覚のフィット感が特徴となっている。「つま先までカンガルーレザーになったことで、指先のゆとりが広がりました。僕は足の指のトレーニングもしているのですが、走る時に指の動きを感じられました。全体の柔らかく、フィットする感覚も良く、ストレスなくボールを蹴れる印象です」と語る。

このバージョンアップしたヴォラート2を、浅川選手は1ヶ月に2足着用する。その2足の購入で、浅川選手を応援したいファン・サポーターの募集が、2月19日より始まります。浅川選手のツイッターやnoteでの呼びかけがスタートの合図。先着10名が今シーズン浅川選手を足元から応援することに。昨年は即完売となったHAYATO DREAM PROJECT。浅川隼人を直で感じる喜びと面白さ、感じてもらえたら。

浅川隼人インタビューvol.01:笑顔のタネをまく0円Jリーガー浅川隼人
浅川隼人インタビューvol.02:社会をポジティブにするドリームプロジェクト
浅川隼人インタビューvol.03:地域交流、SDGsに繋がるアスリート食堂

浅川隼人


1995年5月10日生まれ、千葉県出身。178cm/70kg。ジェフユナイテッド市原・千葉のアカデミー出身で、八千代高校、桐蔭横浜大学を経て、2018年J3リーグのY.S.C.C.横浜に入団。ルーキーイヤーは出場試合0ながら、練習試合で結果を残し、2019年シーズンに32試合13得点と飛躍。2020年シーズンは同じくJ3のロアッソ熊本に移籍し、28試合11得点。SNSを駆使し、社会へのアクションを起こすJリーガーとしても知られる。

浅川隼人オフィシャルサイト:https://hayatoa.official.ec
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