福島ユナイテッドFC、「アグレッシブなサッカーを」

2021明治安田生命J3リーグは、3月14日に開幕する。2011年シーズンからヒュンメルがサポートする福島ユナイテッドFCは、HOMEとうほう・みんなのスタジアムに藤枝MYFCを迎える。シーズンを直前に控えた監督、選手に新シーズンの意気込みを聞いた。

勝利にこだわるアグレッシブな姿勢

この5年は2桁順位に甘んじている福島ユナイテッドFC。昨シーズンは11勝6分17敗で勝点39で18チーム中13位に終わったが、若返ったチームはポゼッションスタイルで経験を積んだ。

今シーズン、福島ユナイテッドFCを率いるのは昨年ヘッドコーチを務めた時崎悠氏。JFL時代以来となる8シーズンぶりの指揮を執る。2021シーズン、コロナ禍における選手の怪我を防止するため、選手交代は5名以内(交代回数はハーフタイムを除き3回まで)は継続の特別ルールに。

時崎監督は、「交代枠の変更など変則的な状況は変わりませんが、プレシーズンでしっかり準備してきたつもりです。選手もチームコンセプトの中で個々の特徴をアピールしながら良い競争をしてくれています。今季は昨季まで積み上げてきたものを生かしつつ、よりアグレッシブに、そして勝ちにこだわる姿勢を見せることで、観客の皆さんの心を揺さぶるような試合をお見せしたいと思います」と上積みを期待する。

復興のシンボルとして

昨シーズンが飛躍の1年となった吉永大志選手は、「昨シーズン同様コロナ禍での開幕ですが、キャンプ、練習、試合などをしっかりやってきており、チームとしてやるべきことや目標をチーム全体でしっかり統一できているので、優勝を狙えると思っています。攻守においてアグレッシブなサッカーするので是非スタジアムでの応援よろしくお願いします」と目標を高く見据える。

岡田亮太選手は、「若い選手が多い中、みんなすごく積極的に取り組んでいて良い雰囲気でできています。チームとして最低限やらなくてはいけないことの徹底を自分も含めてもっともっとやっていかないといけないなと改めて感じました。今年は去年とは違ったよりアグレッシブなサッカーをお見せしたいと思ってます。そして全員が本気で優勝を目指してやっています。最後にみなさんと一緒に笑って終われるよう、全力で戦います」と生え抜きのベテラン選手の言葉も力強い。

2月28日には、「東日本大震災メモリアルマッチ 福島ダービー」としてJFLのいわきFC戦が行われ、2,100名以上のファン・サポーターがJヴィレッジに駆けつけた。この3年勝てなかったライバルにイスマイラのゴールで勝利。チームの雰囲気も高まっている。

パラグアイやインドなど豊富な海外キャリアで知られる遊佐克美選手は、チーム唯一の福島出身選手。「震災から 10 年が経ちますが、福島ユナイテッド FC が福島の復興のシンボルとして、全国に元気な姿を発信していくためには、結果が必要です。どんな状況でも選手はがむしゃらに勝つために戦い続けますので、シーズンの最後まで一緒に戦ってください」と呼びかけた。


福島ユナイテッドFCについて

福島県福島市・会津若松市を中心とする全県をホームタウンにしたJ3に所属するサッカーチーム。UNITEDとは、「結ばれた、団結した」の意味で、チームや選手、スタッフ、サポーターが”ひとつ”になり、福島が”ひとつ”になり、発展していくことを目指す。2011年3月11日に発生した東日本大震災・福島第一原発事故に伴う福島県産品への風評の払しょくに繋げようという想いで発表してきた桃ユニや米ユニ、選手自ら農作物に従事する福島ユナイテッドFC農業部の活動でも知られる。

【OFFICIAL SITE】http://fufc.jp/

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