仲田歩夢、「夢のあるWEリーグに向けてサッカーと向き合う」

日本初の女子プロサッカーリーグ「WEリーグ」がいよいよ今週末9月12日(日)にスタートする。初戦では古巣・INAC神戸レオネッサと対戦する仲田歩夢選手(大宮アルディージャVENTUS)に、開幕直前の想いを聞いた。

何もないところからスタートする充実感

仲田歩夢選手が、INAC神戸レオネッサに入団したのは、常盤木学園高等学校を卒業した2012年。2011年からシーズン3連覇を飾った黄金期の入団で、なでしこジャパンの優勝メンバーが主力メンバーとして活躍していた。

INAC神戸で過ごした9シーズンではリーグ戦99試合に出場し11得点。大宮アルディージャVENTUSの入団会見では、「試合の出場機会を求めるために環境を変えること」と「立ち上げのチームで楽しいことが待っているというイメージ」を移籍理由として語っている。

プレシーズンマッチやキャンプなど、新チームで7ヶ月を過ごし、「移籍前に感じていた戸惑いはなくなったのですが、まだまだ未熟なチームではあるので、『これからどのような色にも染まれるな』という意味で、ワクワクする気持ちは変わっていません。上手くいくことばかりではないし、むしろ難しいことのほうが今は多いですが、何もないところからスタートすることの面白みや魅力を感じています」と充実の日々を語る。

夢を感じられるWEリーグに

チームのポゼッションサッカーに対しては、「ポゼッションが得意だと思ったことは自分自身あまりありませんが、INACで培われた部分ではあると思います。ボールを動かすことも大事ですが、自分のストロングポイントであるプレーをどんどん出していきたいと思ってますし、貪欲にゴールを狙っていきたいです」と個の強さでチームに変化をもたらす。

WEリーグ初戦は、AWAYでのINAC神戸レオネッサ戦。古巣の印象を聞くと、「身体能力や技術が高い選手が多く、監督も星川さんになってよりパワーアップしているな、という印象です。サイドを活用した攻撃と粘り強い守備で、今私たちがどこまでINAC相手に戦えるのかとても楽しみです」と昨シーズンまでホームとしてプレーしたノエビアスタジアムに戻ってくる。

WEリーグの名称は、「Women Empowerment」の略で、「一人ひとりが輝く社会の実現・発展に貢献する」という日本サッカー協会(JFA)の理念を表している。その日本初の女子プロサッカーリーグが産声を上げようとしている中、「まだまだ十分な環境と言えるわけではないですが、私たち選手がいかに女子サッカーを盛り上げられるかに今後のWEリーグが左右されてくると思います。今サッカーをしている子どもたちに、『WEリーグでプレーしたい』と思ってもらえるように、私たちも強い責任感をもってサッカーと向き合っていきます」と夢を繋いでいく決意を語る。

神戸で過ごした9年を経て、「以前は自らが率先して何かを発言したり、行動することがほぼなく、周りを頼っていた部分がありました。でも、今現在は思ったことや伝えたいことは伝えるようにしていますし、まずは自分が動くことで言葉の重みが生まれたらいいなと思っています」と語る仲田選手のプレーに注目が集まる。


 

仲田 歩夢/ AYU NAKADA

1993年8月15日生まれ、山梨県出身のサッカー選手。小学校1年からサッカーを始め、常盤木学園高等学校を卒業した2012年にINAC神戸レオネッサに入団。2021年に大宮アルディージャVENTUSに移籍し、WEリーグ初年度に新たなチャレンジを始める。

【公式Twitter】https://twitter.com/Ayu_Nakada13/
【公式Instagram】https://www.instagram.com/ayu_nakada_13/

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