西宮ストークス、「正しい方向に成長し、B1昇格を目指す」

B.LEAGUE 2021-22シーズンが、9月30日に開幕する。B2の開幕カードは10月1日のライジングゼファー福岡vs青森ワッツで、西宮ストークスの開幕は翌10月2日となる。昨シーズンB2西地区で優勝し、B2 PLAYOFFS 2020-21で敗れた西宮ストークスが、悲願のB1昇格を目指す。

ダブル・キャプテン制で挑む新シーズン

昨シーズンの西宮ストークスは、前半戦苦しんだものの、後半戦に14連勝を記録するなど、2度目となる地区優勝を決めた。迎えたB2 PLAYOFFS 2020-21では、兵庫県が緊急事態宣言下のため、クォーターファイナルで唯一の無観客試合になり、ブースターの応援を受けられないまま連敗。B1昇格を逃すことになった。

今シーズンこそ、B2優勝、B1昇格を掲げるチームは、キャプテンを2名という新しい体制で臨むことに。キャプテンのひとり、谷直樹選手は、2011年からストークスの歴史を担ってきた看板選手で、今年で4年連続キャプテンを務めることに。「昨シーズンは、地区優勝はできたけど、B2で優勝するには、自分たちの実力が足りなかったかなと思います」と振り返り、2人のキャプテンがいることで、「見え方も能力も違うので、補いながらチームを高めていきたい」と語る。

もうひとりのキャプテンは、同じくベテランの今野翔太選手。「よくあるリーダー像とは違うアプローチの仕方でチームをどんどん良くしていきたいと思います」と就任のコメントを出した今野選手は、既に、選手だけのミーティングを実施という、今まで西宮にはなかった選手間コミュニケーションの促進に取り組んでいる。「コミュニケーションって、よくある言葉。プレーしている選手の言葉が大事だと思っていて、選手がそれぞれの想いや考えを感じながらプレーできるようになれば、コミュニケーションは深まり、完成したチームに近づける」とスタートした選手ミーティングをより良くしていきたいという。

B1を目指す責任と覚悟

ダブル・キャプテンという新たな制度をつくり、チームを指揮するのは3年目となるマティアス・フィッシャーHCだ。「昨シーズンの課題のひとつがコミュニケーションで、ディフェンスの基礎にもなる欠かせないもの。8ヶ月という長いシーズンを通して、B1昇格という目標に取り組みますが、そこだけに集中するというよりも、最終目的のために、毎週、毎月取り組むべき目標があり、正しい方向に向かって成長していく過程を大事にしていきたいと思います。理想とする形にはまだまだ時間がかかりますが、チームの進歩を感じますし、現状には非常に満足しています」と手応えを感じている。

今シーズン、新外国籍選手にシャキール・ハインズ選手、202cm/110kgのビックマン中西良太選手、さらに元日本代表の川村卓也選手が加わった。2012−13シーズンから2年をストークスで過ごした中西選手は、兵庫県神戸市出身。「地元のクラブでプレーできることはありがたいことで、もう1度ここでプレーしたいと思っていた。ただ、ここに呼ばれたということが、どういうことを意味するのかを考えるとチームの目的達成に責任を感じている」と話し、そのためにシーズンオフから準備をしてきた。

川村選手は、「最初は、B1からB2にフィールドが変わったことで、少なからず気持ちの整理がつかなかったが、新しいことに挑戦している毎日が充実していますし」と話す。昨シーズン、プレーオフに敗れたストークスの課題を解決するキーマンのひとりとして、「プレーオフは、どの競技でも別物。ストークスは、長年同じメンバーで戦ってきた。だからこそ、締まらない緩さがある。そういう時に奮い立たせ、1段、2段とギアを上げられるように、僕のキャリアを役立てたい。最後にはチームメイトと笑っていられるように」とチームに新たな化学反応を起こす覚悟だ。

10月2日、HOMEアリーナの西宮市立中央体育館で熊本ヴォルターズを迎え撃つ西宮ストークス。谷選手は、「優勝争いをする強敵の熊本を相手に、開幕連勝で勢いをつけたい」と意気込む。絶滅の危機を乗り越えたコウノトリをチーム名とする西宮ストークスが、B2優勝、B1昇格へ向けて羽ばたき始める。


 

西宮ストークスについて

兵庫県の鳥で、地域の取り組みで絶滅の危機を乗り越えたコウノトリをチーム名とし、地域と共に成長するクラブを目指している西宮ストークス。Bリーグ初年度はB2リーグで優勝を飾りB1に昇格。2018-19シーズンから再びB2所属となり、昨シーズンは、過去最多の14連勝も達成し、2度目の地区優勝を飾った。

【OFFICIAL SITE】https://www.storks.jp

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