西宮ストークス、小さくとも前向きのステップを

10月2日に開幕した今年のBリーグ。B2西地区の西宮ストークスは10月の9試合を終えて、4勝5敗で8チーム中5位。新外国籍3選手の合流がコロナ禍により遅れたことが、チームづくりに大きな影響を及ぼした結果といえる。ただ、直近3試合ではその3名が合流。新しいステップを踏み出すチームの練習場を訪れた。

ストークスのバスケをつくり上げる

開幕のAWAY愛媛オレンジバイキングス戦で連勝スタートした西宮ストークスだが、その後、7試合で2勝5敗と負けが先行している。開幕のつまずきが、シーズン全体に影響を与えることを懸念しているのは西宮ストークスの歴史をけん引してきたキャプテン谷直樹選手だ。「過去、スタートで遅れてシーズンがダメだった時があります」と、NBL時代の2013-14シーズンから3季とB1を戦った2017-18シーズンを念頭に語る。

「今の成績には満足していないですが、ストークスにはやれるポテンシャルがある。新外国籍選手3人ともがお互い初めてで、まだまだかみ合わない。チームとしてやりたいことができない。ただ、時間がないのは言い訳でしかない。3人ともよく話してくれるし、どうしたいのかを伝えてくれる。その繰り返しで自分たちのバスケをつくり上げていきます」と課題を見据えた上で前を見る。

アレクサンダー・ルオフ選手(SG/SF、198cm/98kg)は、ヨーロッパ各地でプレーしてきたベテラン選手。「合流して間もなく、まだ3試合しただけ。今はチームでお互いのプレーを吸収し、理解しながら経験値をあげているところ。そのプロセスを楽しみながらできればいいですね。ポテンシャルのあるチームだと感じているので、もっといいゲームができるようになると思う」と話した。

我慢して一歩ずつ前に

シェイク・ムボジ選手(C、208cm/107kg)は、セネガル代表にも名を連ねたセンター。10月28日のAWAYライジングゼファー福岡戦では、3試合で最長となる29分のプレータイムで25得点を記録した。「まだ3試合だけど、素晴らしい経験ができている。ファンの力や対戦相手の力がリーグの力として発揮されていて、エナジーを感じる。個人的には、ディフェンスでは自分たちのゴールを守ること。オフェンスではインサイドで点を入れ、リラックスして外からも打てるような状況にすること。ベストを尽くして、ヘッドコーチ(HC/監督)やチームメートの信頼を得られるプレーがしたいね」と、笑顔を見せた。

デクアン・ジョーンズ選手(SF/PF、203cm/100kg)は、3名の中では最も若い30才。NBL時代の2015-16シーズンには、千葉ジェッツでプレーした経験も持つ。「個人的には現時点でのプレーには全く満足していない。シュートスキルはもっとあるし、もっと点が取れる。チームに入って数週間。もう数週間はかかるかな。プレーしている中で、お互いに理解しあっている。そのプロセスの途中」と課題をあげながらも、「チームでもそうだし、街にいても暖かく迎えてもらえたことを感じるよ。このチームでのプレーが嬉しいし、楽しいね」とポジティブにプレーできていると話す。

マティアス・フィッシャーHCは、「シーズン前に一番大事な準備期間が取れなかったので、理想には遠い。ただ、選手たちはみないいキャラクターを持っていて、チームにはポテンシャルがある。新外国籍選手が3名加わり、全てが新しい状況になっているけど、自分たちのバスケができると思っている。将来的にはうまくいく。今は、小さな一歩で前に進んでいる。我慢して小さな一歩を前に踏み続けること。やっちゃいけないのは、我慢しきれずアクションすること。ファンの期待は高いし、クラブからの要望には達していないけど、それでも辛抱強く前に進んでいくよ」と語り、未来図への確信を感じさせる。

11月7-8日は東地区の優勝候補・群馬クレインサンダーズ戦

10月の9試合を終えて、11月は7-8日の群馬クレインサンダーズ戦から8試合を戦う。群馬クレインサンダーズは、東地区で優勝の呼び声も高く、9試合を終えて、7勝2敗で2位につけている。

フィッシャーHCは、「相手が強いからって特別な準備はない。いつも通りの練習をして、いつも通り分析するだけ。なぜ群馬は越谷に2試合とも負けたのか(いずれも70-85で敗北)。なぜ福島に大勝したのか(94-74で勝利。一方、西宮は85-84と90-95で1勝1敗)。ひとつひとつ分析して試合に臨むよ」と語った。

キャプテンの谷選手は、「一戦一戦しっかりと勝つことを意識しているが、次の相手は東地区で優勝争いをするチーム。自分たちが思うようなバスケができていないので、勝つことができると自信になる」と小さな一歩が大きくなるきっかけを探る。いずれも西宮市立中央体育館で、7日は17:00、8日は14:00ティップオフ。


 

西宮ストークスについて

兵庫県の鳥で、地域の取り組みで絶滅の危機を乗り越えたコウノトリをチーム名とし、地域と共に成長するクラブを目指している西宮ストークス。Bリーグ初年度はB2リーグで優勝を飾りB1に昇格。2018-19シーズンから再びB2所属となり、昨シーズンは29勝18敗で中地区2位に。今シーズン、2度目のB1昇格を目指す。

【OFFICIAL SITE】https://www.storks.jp

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