INAC神戸、なでしこリーグありがとう

なでしこリーグ最後となった2020年シーズン、INAC神戸レオネッサは、最終戦のアルビレックス新潟レディース戦に勝利し、11勝5敗2分で勝ち点を35とし、2位でフィニッシュ。試合後には、「#なでしこリーグありがとう」の横断幕と共にセレモニーを行った。

ひとつステップアップした1年に

1989年に創設された日本女子サッカーリーグは、幾多の変遷を経て、2004年になでしこリーグという愛称が生まれ、2010年になでしこリーグとチャレンジリーグに再編された。そして、今年6月に発表されたように、2021年秋には日本初の女子プロサッカーリーグ「WEリーグ」が誕生する。

11月21日、全国各地でなでしこリーグの最終節が行われた。INAC神戸レオネッサは、HOMEノエビアスタジアム神戸にアルビレックス新潟レディースを迎え、2-0の勝利でなでしこリーグの幕を飾った。

ゲルト・エンゲルス監督は、初めて指揮を振るった1年を振り返り、「当然、優勝したかったですが、最終的に準優勝(2位)で終えたことはよかったと思います。(昨シーズンの)3位から2位へと順位を上げましたので、次は1位とステップアップできれば狙い通りですね」とWEリーグ初代チャンピオンを狙う。

なでしこリーグありがとう

試合後には、インタビューや各賞発表があり、川澄奈穂美選手が進行役を務めたウルトラINAQuizでスタンドをほぐすと、シーズンを締めくくるセレモニーに。キャプテンの岩渕真奈選手が、「1-2節はリモートマッチで心細かったですが、コロナ禍で皆さんの応援の力を感じました」とホームゲーム8勝1敗の成績の後押しとなったサポーターに感謝した。

2011年からリーグ3連覇などINAC黄金期には若手選手だった髙瀬愛実選手も、キャリア12年目のベテラン選手に。「私がINAC在籍2年目からなでしこリーグがスタートしました。そのリーグを離れて次のステップに行く今、たくさんのことを思い出します。その中でリーグ優勝を経験させてもらったり、さまざな選手と対戦し、色んな仲間と一緒にプレーできたことは私の財産です。これまでにリーグを支えてくださった皆さん、本当にありがとうございました。これからも皆さんと女子サッカーを盛り上げていけたらなと思います」と感謝の気持ちと共に、次のステージを見据える。

2020年のなでしこリーグ全日程は終了したが、11月28日からは、皇后杯 JFA 第42回全日本女子サッカー選手権大会が始まる。INAC神戸レオネッサは、12月6日に流通経済大学とノルディーア北海道の勝者と対戦。2010-2013、2015-2016に続いて、6度目のタイトル獲得を目指す。


INAC神戸レオネッサについて

神戸市及び兵庫県におけるスポーツコミュニティの担い手を育成し、国際的な活動も展開していく総合スポーツクラブとして2001年4月にINAC(INternational Athletic Club)として設立。女子サッカーチーム「レオネッサ」は同年11月に誕生。2011年からなでしこリーグ3連覇、2013年にはシーズン3冠に加え、国際女子サッカークラブ選手権でも優勝。2020シーズンは、チーム創設20年を迎え、エンブレムも刷新。8度目のタイトル獲得を目指します。
【OFFICIAL SITE】http://inac-kobe.com/

RELATED POST