知的障がい児・者サッカースクール「トラッソス」に寄付金贈呈

コロナ禍による影響でスクールの運営に難しさが生じた知的障がい児・者サッカースクールNPO法人トラッソス。その一助となればと作成・発売したチャリティマスクとそのマスクを使ったチャリティイベントを実施。今回、2つの収益30万円余りをNPO法人トラッソスに贈呈しました。

スポーツで笑顔が生まれる場所を守るため

知的障がい児・者のサッカースクールである認定NPO法人トラッソス。新型コロナウイルスにより、スクールやコーチの派遣などの事業休止が続き、厳しい活動状況を迎えていた今春。

緊急事態宣言の解除に伴い、6月からはスクール活動を再開したものの、それまで3時間700円で使えていた都立体育館が感染拡大防止のため閉鎖状態に。そのため、2時間10,000円を払い、都内各地のフットサル場で練習を行うことに。スクール費用は、都立体育館の使用料に合わせて設定しているため、練習をすればするほど赤字に。スクール費を上げることで、子どもたちがスポーツをする機会を失うことには繋げたくないという想いで、トラッソスは自助努力を続けています。

こうした想いの一助となれば、と発売したのがトラッソスロゴの入ったチャリティマスク。さらに、そのニュースを知った女子フットサルの臼杵深徳選手が自らチャリティ個サルを企画。ヒュンメルも協賛して行ったイベントの収益を合わせ、トラッソスに寄付金贈呈という形で、商品を購入したり、イベントに参加してくれた皆さんの想いを届けました。

スポーツを楽しめるように

エスエスケイ東京ビルで行った贈呈式には、江木ひかり理事長とトラッソスの設立者・吉澤昌好さん、臼杵深徳選手が来場。江木理事長は、「なんの徳もないことをやっていただいてありがたいこと」と話されましたが、スポーツブランドにとって、障がいの有無に関わらずスポーツをする機会が得られるようにするのは当たり前のこと。いつもの馴染みの場所ではなく、いろんな場所を点々とするようになったとしても、「トラッソスのメンバーが、体を動かす喜びを感じ、仲間と触れ合う機会が続いてもらえればと思います」と常務の吉田敏夫は話しました。

臼杵選手は、「早くトラっ子(トラッソススクール生の愛称)たちに会いたいんですが、コロナ禍でトラッソスの皆さんやチームメイトに迷惑をかけることになるかもしれないと思うとまだ会えていなくって。今回のチャリティイベントは、違う視点で考えて私ができることを、と考えて行いました」と語る。

春のインクルーシブサッカー大会『ゴチャタノ』、秋の全日本選手権『にっこにこフェスタ』も相次いで中止に。吉澤さんは、「自閉症の子どもたちは、こだわりが強く、毎年の行事がないことで不安になることもある」と話すが、そんなトラッ子たちの『コロナがなおんないとダメだよね』という言葉に励まされているという。withコロナであっても、日常の中でスポーツを楽しむ、チームの中で学ぶ取り組みが続くように、エスエスケイ/ヒュンメルはこれからもトラッソスを応援していきます。

NPOトラッソスについて

NPOトラッソスは、東京都・神奈川県で知的障がい・発達障がいのある子どもや大人を対象としたサッカースクール・サッカークラブの運営などを行っている認定特定非営利活動法人。ダウン症・脳性麻痺・自閉症スペクトラム障がい(広汎性発達障がい)・学習障がい(LD)・注意欠陥・多動性障がい(ADHD)・てんかん・ウィリアムズ症候群などの特性のある子どもたちが、一緒にサッカーを楽しみながら成長しています。スポーツを通して、知的障がい児・者/発達障がい児・者と健常児・者が、お互いを認め合い、尊重し合えるコミュニティづくりを行っているサッカースクール。障がい者と健常者が共に成長できる社会を目指しています。

【OFFICIAL WEBSITE】https://tracos.jp/

臼杵深徳
1996年9月17日生まれ、東京都出身。バルドラール浦安ラス・ボニータスに所属。2018-19シーズン、夢を追うためパティシエから選手に復帰した女子フットサル選手。

【OFFICIAL Instagram】@mnr.hummel

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