京都ハンナリーズ、地域の夢を繋いだ2020-21シーズン

2020-21シーズンのBリーグは、他競技の例に漏れず、コロナ禍での制限と共に行われた。京都ハンナリーズは、3試合が新型コロナウイルス感染症により中止となったものの、無観客試合はなく、57試合を戦い抜いた。シーズン報告に(株)エスエスケイ本社を訪れた小川HC、寺嶋選手、大庭選手との歓談からシーズンを振り返った。

右肩上がりの結果に

2名の新外国人選手の来日がコロナ禍の影響で遅れる中、小川伸也HC新体制がスタート。大幅に選手が入れ替わったフレッシュなチームは、十分な練習をできないままに開幕を迎え、開幕4連敗など黒星が先行した。

成績が振るわなかった中で、明るいニュースとしては、チーム初のオールスター選手が誕生したこと。しかし、1月のB.LEAGUE ALL-STAR GAME 2021は、開催地が「感染拡大市町村」に指定されたために中止に。寺嶋良選手は、「試合は残念でしたが、ユニフォームは飾ってます」と今は笑顔で振り返る。

チームの連携は徐々に改善され、12月には東地区3位の川崎ブレイブサンダースに連勝。4月には4連勝、沖縄アリーナでの最終戦勝利など、前半は厳しい戦いが続いたが、後半戦は盛り返した。結果的には、21勝36敗で西地区8位。「成績的には良くなかったが、選手は全力でやってくれ、右肩上がりのいい終わり方になった」と小川HCは語る。

SDGsの取り組みで地域に夢を

コート外での活動は、京都ハンナリーズらしく様々な取り組みを実施。オリジナルポスターを銭湯に貼って試合のプロモーションを実施。地下水を沸かしたり、脱衣所のタイル絵など独自の銭湯文化育んできた京都ならではの場所で、ファン層の拡大を行った。

また、寺嶋選手は、「プロになったらすると決めていた」というチャリティを認定NPO法人あおぞらとラオスの医療支援に繋がるチャリティコーヒーと募金、ヒーロー賞の寄付を行った。チームも積極的に寺嶋選手を応援。「ひとりでやっていてもできることは限られますが、チームやブースターを巻き込んだほうが、知ってくれる人が多くなるし、面白くなる」と寺嶋選手は語る。ラオス産のマイルドなコーヒーを飲みながらの読書が、寺嶋選手のリラックスを支えている。

さらに、SDGsに関係する取り組みとしては、献血協力が得られにくくなる3月に京都府赤十字血液センターと協力し、マグカップのプレゼントをするなど献血応援キャンペーンを実施。さらに、地域のミニバスチームにボール贈呈したり、幼稚園にミニゴールを寄贈してバスケットボールに触れられる機会を増やした。

また、「京都夢パスプロジェクト」では京都こども宅食プロジェクトと協働して、子どもを試合に招待するなど、子どもたちがバスケに夢を、バスケから夢を持てるような地域づくりに貢献。コートの内外で活躍を続ける京都ハンナリーズを、ヒュンメルは2021-22シーズンも引き続きサポートしていきます。


 

京都ハンナリーズ/ KYOTO HANNARYZ

京都府を本拠地とし、B.LEAGUE1部西地区に所属しているプロバスケットボールチーム。チーム名は、京ことば『はんなり』から命名。『はんなり』とは『上品で明るく華やかなさま』を表しており、歴史ある日本の都・京都にふさわしい言葉。また、忘れ去られようとしている古式ゆかしき言葉をチーム名に表現することで、文化の継承に役立ちたい、という想いも込められています。

【京都ハンナリーズ公式サイト】https://hannaryz.jp/

CATEGORY

RELATED POST