ごちゃまぜを楽しむサッカー大会を開催!

昨年、コラボスニーカーhummel PRAYの収益で、障がい児・者サッカースクール「トラッソス」と一緒にユニファイドサッカー大会を実施しました。知的障がいのある人とない人が同じチームでプレーするサッカー大会は好評で、今年もユニファイドサッカー大会を開催。4月20日、キャプテン翼スタジアム東京北で200名以上が汗を流しました。また、大会趣旨に共感いただいた日本マクドナルド株式会社よりクーポン、牛乳石鹸共進社株式会社より赤箱石鹸の提供があり、大会後まで笑顔の続く1日になりました。

仲間を感じるユニフォーム

18チームに分かれたメンバーは、知的障がいのある人とない人の混成チーム。普段からボランティアでトラッソスに関わっている人たちだけでなく、取引先の企業や高校の体験型授業に加え、フリースタイルフットボールチーム球舞のメンバーも参加。ヒュンメルとトラッソスは、「はじめまして」と挨拶する代わりに、チームの一体感を高めるため、チームごとのユニフォームを用意しました。

スタッフ用ユニフォームを含めた19種類のオリジナルユニフォームは、全てトラッソスのメンバーが、カスタムオーダーサイト『オンリーヒュンメル』でデザインしてくれたもの。ベースがピンク色のユニフォームをデザインしてくれたトラッソスのわかなさんは、メンバーに「何の果物でしょうか?」と質問を投げかけ、初対面のメンバーを和ませてくれました。

トラッソスの吉澤昌好コーチは、「知的・発達障がい児・者は、普通に会話しているようでも、認識が弱い方も多くいるので、見た目ですぐ分かる同じユニフォームを着ていると、『仲間』だと認識しやすくなります。親近感が生まれ、お互いに笑顔で会話ができるようになっていると思います」と話してくれました。

ごちゃ混ぜを広げていく

こどもがトラッソスに通っており、昨年に続き参加したつよしさんは、今年はボランティアで審判も担当。「ごちゃ混ぜのこういうサッカーってなかなかないし、今日を楽しみにしてました」と話し、ヒュンメルの母国デンマークから参加したニコライは、「子どもの頃から障がいのあるなしに関わらず一緒に過ごし、みんな一緒に頑張ろう、みんな一緒に楽しもうというトラッソスの持つメッセージは特別な価値があると感じます」と話してくれました。

ジュニアサッカースクールmalvaのコーチ根本久敬さんは、「みんなが純粋に楽しんでプレーしていて、それを見ているだけで楽しくなってきましたね。普段子どもたちと接してはいますが、教えたいと思っている気持ちがあるからか、改めてサッカーって楽しんでやるものだな、と感じました。貴重な時間でした」と笑顔に。

また、トラッソスが中心になって毎秋行っている全日本知的障がい児・者サッカー競技会『にっこにこフェスタ』に参加している青森のレアリサルスポーツクラブから、理事の中川敏之さんも参加。「昨年の大会の話を聞いていて、うらやましくなって今回参加しました。やっぱり空気を感じてみないと分からないですし、フェスタやこういうイベントを、青森でも開いていけるようになりたいと思いました」

トラッソスの吉澤さんは、「今年は徳島でも『にっこにこフェスタ』が開催でき、これから青森にも。にこフェスやユニファイドサッカーの趣旨や雰囲気を知り、感じてもらえる機会が東京以外でも出てきたのは、とても嬉しいことです。ただ、知的障がい・発達障がい児のサッカーや中度・重度の方への対応はまだこれから。広がりを感じると共に、その広がりに拍車をかけたい気持ちにもなっています」とサッカーコートからごちゃ混ぜを広げていいきたいと前を向きました。

NPOトラッソス

トラッソスは、サッカーを通して知的障がい児・者/発達障がい児・者と健常児・者が、お互いを認め合い、尊重し合えるコミュニティ作りを行っているサッカースクール。障がい者と健常者が共に成長できる社会を目指しています。

【公式サイト】https://tracos.jp/

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