女子ハンドボール日本選手権、12/24に開幕!  

熊本で開催された女子ハンドボール世界選手権が、オランダの劇的優勝で幕を閉じてまだ間もないが、12月24日から28日にかけて、ハンドボールの第71回日本選手権(女子の部)が広島で開催される。世界選手権の余韻が残る中、来年にはメダルを目指すおりひめJAPANが、それぞれの所属チームでしのぎを削る大会に注目したい。

おりひめJAPANメンバーが各チームに分かれ対決

ハンドボールの日本選手権は、サッカーの天皇杯と同様、トップリーグのチームだけでなく、地域リーグや学生にも門戸が開かれた大会で、女子の部は、日本リーグの9チーム(北國銀行、オムロン、イズミメイプルレッズ、三重バイオレットアイリス、ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング、飛騨高山ブラックブルズ岐阜、HC名古屋、大阪ラヴィッツ、プレステージ・インターナショナル アランマーレ)に加え、日本協会推薦の大阪体育大学と筑波大学、各ブロックを勝ち抜いた高校からクラブチームまで9チームの合計20チームが参加する。

1回戦シードの4チームは、日本ハンドボールリーグ5連覇中の北國銀行を筆頭に、三重バイオレットアイリスとイズミメイプルレッズ、それにオムロンである。北國銀行は、世界選手権でおりひめJAPAN最多得点の32点(8試合)を記録した佐々木春乃選手や同29点の田邉夕貴選手、プレイヤー・オブ・ザ・マッチを2度受賞した大山真奈選手をはじめ、8名の代表選手を揃える。

地元広島のイズミメイプルレッズに3名、三重バイオレットアイリスには2名のおりひめがいる。一方、オムロンピンディーズは、おりひめJAPANでキャプテンを務めた永田しおり選手に勝連智恵選手、宮川裕美選手、石井優花選手が熊本の世界大会を戦った。

よりスピーディーな試合展開が見られる日本選手権

日本の女子ハンドボールを牽引してきたオムロンは、前身の大洋デパート時代に5回、立石電機(立石電機山鹿を含む)時代に3回、オムロンになってから16回と過去69回大会中(1954年は女子の部が開催されなかった)24回もの優勝を誇る。熊本で世界大会が開かれ、ハンドボールが盛んな理由の一端が、ここにも現れている。

日本選手権は、12月24日に開幕し、1日1試合のトーナメント方式で28日に決勝戦を迎える。オムロンは、大会2日目となる25日にプレステージ・インターナショナル アランマーレvs東京女子体育大学の勝者と対戦する。今シーズンからキャプテンを務める吉田起子選手は、「エースの活躍はチームの試合を左右します。私はチームのエースとして確実に点を取ること、そして苦しい時に点数を決めること。オフェンスに専念させてもらっている以上、それに見合うだけの活躍をしっかりとします。また、キャプテンとしてコート上でもコート外でもチームを引っ張っていくために、日々の練習の中でも厳しさを持ち、取り組んできました。オムロンの強さをどの相手に対しても発揮できるよう、泥臭く戦い抜き、優勝を目指したいと思います」と話した。

また、日本代表でキャプテンを務めた永田選手は、1月にはチームを離れ、約50日間デンマークで武者修行を行う。世界大会を受けて、「世界のトッププレーヤーは、大事な場面で結果を出します。日本選手権では、勝負所でのミスをなくすことやシュートを決めることを意識してプレーしたいと思います」とし、日本選手権の見どころを、「おりひめJAPANが所属に戻り、お互いがライバルになります。欧州との戦いに比べて日本の試合は細かいテクニックがすごく多く、よりスピーディーな試合展開になります。また、各地区で優勝したチームや大学王者など日本リーグ以外にもたくさんのチームが出場し、日本一を争います。どのチームが優勝するのか、日本選手権は何がおこるか分からない大会です。優勝目指して頑張ります」と語った。

大会は24日、25日は入場無料。26日からはアリーナが前売り2500円、一般が同2000円、小学生以下は無料となる。販売はチケットぴあ(Pコード:844-804)まで。

第71回日本選手権大会(女子の部)


高校から実業団まで20チームが参加し、日本一を競う。第71回日本選手権は、12月24日に開幕し、1日1試合のトーナメント方式で28日に広島市のマエダハウジング東区スポーツセンターで決勝戦を迎える。熊本で開催された世界選手権を戦ったおりひめJAPANのメンバーに注目が集まる。
【大会公式サイト】http://handball.or.jp/

RELATED POST