熊本女子ハンド「トップ選手が行うハンドボールキットの寄贈」

熊本県で開催中の女子ハンドボール世界選手権。試合が見られるアリーナは5つあり、熊本市内はパークドーム熊本、アクアドーム熊本、熊本県立総合体育館の3会場。それに県北部で、オムロンハンドピンディーズの本拠地山鹿市にある山鹿市総合体育館。そして南部の田園工業都市八代市にある八代市総合体育館。大会2日目は、この八代の会場を訪れました。

八代のおもてなし

八代市は、晩白柚(ばんぺいゆ)という国内最大の柑橘類の特産地で、九州三大祭り「妙見祭」でも知られています。八代市総合体育館の収容人数は2100人。この八代市では、1校区につき、ひとつの代表チームを応援しようと、1校区1国運動での応援を行なっており、アリーナには、試合を見にたくさんの中学生や高校生が来場しました。大会開催前に、チケットの発売状況が全体で50%だった時に、八代の1日券は既に完売になるなど、八代市をあげての応援が伝わってきます。

太鼓や手拍子、またモンテネグロ語を使って、「エヒバ モンテネグロ(カモン モンテネグロ!)」の掛け声があったり、さながら、高校野球の甲子園大会の応援のようにも感じられる声援を受け、選手たちのモチベーションが上がったとのこと。カザフスタンのピカロワ・マリナ選手は、「とてもいい雰囲気で、暖かくてハッピーになれたし、愛とリスペクトを感じた」と話し、モンテネグロのバティノビッチ・マルタ選手は、「私たちにとっては、新鮮な応援で、背中を後押ししてくれた。ありがとう」と語りました。

トップ選手が行うハンドボールキットの寄贈

女子ハンドボール世界選手権は1次リーグから決勝戦までで全96試合。そのうち、決勝戦を除く95試合でPLAYER OF THE MATCH(各試合の最優秀選手、以下POTM)の表彰があります。IHF(国際ハンドボール連盟)のオフィシャルサプライヤーとして、今大会のパートナーでもあるヒュンメルは、POTMの賞として、ハンドボールから笑顔の広がるきっかけをプレゼントしています。

実際に選手に手渡すのは、記念のシャツとボードのみ。メインの商品であるハンドボールキットは、西アフリカのシエラレオネと熊本県宇土市で来春行うキッズイベントに贈呈します。豪華商品を選手が手にすることはないのですが、世界のトップ選手たちに、ハンドボールを通じて、笑顔の輪を繋げていく活動に協力してもらっています。

この日、POTMを受賞したモンテネグロのラディチェヴィッチ・ヨヴァンカ選手は、「これ、すごくいいですね。私が寄付できるってことでしょ。そんなの自分じゃなかなかできないし、心温まることだと思う」と賛同の声を伝えてくれました。

2019女子ハンドボール世界選手権大会


熊本県で2019年11月30日から12月15日の期間、開催される第24回世界女子ハンドボール選手権。2年に1回開催されるハンドボールの国際大会で、今大会の優勝チームには2020年に開催される東京オリンピックおよび次回大会の出場権が与えられる。日本を含む24ヶ国が出場。
【大会公式サイト】https://japanhandball2019.com/

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