熊本で女子ハンドボール世界選手権開幕!

11月30日、熊本県内の5会場でスタートした女子ハンドボール世界選手権。ヒュンメルは、オフィシャルパートナーとして参加し、大会スタッフや審判のウェアサポート、スローターゲットやくまモンとの大会記念グッズ発売などのファンコーナーなど、大会の盛り上げに向けて共にスタートを切りました。

震災復興の希望になった大会開催

ハンドボールの世界選手権の日本開催は男子大会の1997年以来で、女子では初。ラグビーや野球など、スポーツ熱が高まる中で迎えた11月30日、メインアリーナのパークドーム熊本には満員の9100人が駆けつけました。開会式は、和太鼓やダンス、さらに熊本出身の轟悠さん(宝塚歌劇団)の国歌斉唱で幕を開けました。

今年4月にエスエスケイと共同記者会見を行った蒲島郁夫熊本県知事が挨拶を。「2016年4月、熊本はとても大きな大きな地震を経験しました。大変な被害が発生し、復興の道のりを歩む私たちにとって、この女子ハンドボール世界選手権の熊本開催は大きな希望となった。今日のこの日を迎えられて嬉しく思います」と話しました。

轟悠さんは、会見で熊本震災に触れ、「天災というものはいつどこに起こるか分かりません。宝塚の舞台も上演ストップをせざるをえないこともありました」と1995年の阪神淡路大震災を振り返り、「ただ、こんな時代だからこそ、人の暖かみが感じられるよう、勇気を持って助け合えたらいいなと思います」と語りました。

プレーで恩返しを

開会式後の第一試合は、おりひめJAPANことハンドボール女子日本代表(IHFランキング13位)とアルゼンチン代表(同29位)の一戦。開催地・熊本を本拠地とするオムロンピンディーズからは、石井優花、勝連智恵、宮川裕美、永田しおりの4選手が日本代表に選出。

大会直前に、キャプテンの原希美選手がケガで離脱し、副キャプテンの永田選手がキャプテンを務めることに。2年前の世界選手権後も、現役を続けることを決意した永田選手は、「ここ熊本で世界選手権が開かれるのは運命だな、と思った。だからここまで続けてこられた。オリンピックは目指しますが、世界選手権はこれが最後だと思っているので」と語りました。

また、会場を埋めた9100人から大きな声援を受け、「この大会で結果を出して、ハンドボールに興味を持ってくれる人が増えて、東京オリンピックに向けてもっと盛り上がってくれたら」とコメント。熊本地震については、ハンドボール教室の巡回などを行ったということで、「ハンドボールを通じてしかできないんで、プレーで恩返しできたら」と語っています。

2019女子ハンドボール世界選手権大会


熊本県で2019年11月30日から12月15日の期間、開催される第24回世界女子ハンドボール選手権。2年に1回開催されるハンドボールの国際大会で、今大会の優勝チームには2020年に開催される東京オリンピックおよび次回大会の出場権が与えられる。日本を含む24ヶ国が出場。
【大会公式サイト】https://japanhandball2019.com/

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