V・ファーレン長崎「夢のJ1昇格!」

2017明治安田生命J2リーグ第41節、11/11(土)ホーム最終戦にカマタマーレ讃岐を迎えたV・ファーレン長崎は、22,407人の超満員の大観衆が見つめる中、3-1で勝利。勝点を77に伸ばし、今シーズン1試合を残して、2位が確定。初のJ1昇格を決めた。

ミラクルなシーズン

ホーム・トランスコスモススタジアム長崎でザスパクサツ群馬を迎えてスタートした今シーズンのV・ファーレン長崎は、4-0のゴールラッシュで幸先のいいスタートを切ると、4月に3連敗を喫したものの、夏以降、ファンマの動きが良くなりだすと、若手選手を主体としたチームは勢いの乗り、8/27の30節よりチーム初の5連勝。

34節ジェフユナイテッド千葉戦では、ロスタイムのラストプレーで決勝ゴール。天王山となった38節名古屋グランパス戦では、88分に先制されるものの、90分に同点弾を決めるなど、最後まで試合を諦めない、戦い続ける姿勢を見せ、まさに神がかったリーグ終盤を送った。

髙田明社長は、試合前のインタビューで、そうしたV・ファーレン長崎が起こしたミラクルだけではなく、「今日も福岡と名古屋の両チームが引き分けか負けでないと、ホームゲームで昇格を決められなかったのに、こうしてミラクルが起こったりと、すべてのミラクルにV・ファーレン長崎が助けられていると思います」と話した。


J1昇格へ向けて

ホーム最終ゲームとなった讃岐戦は、前半に先制するものの、後半はボールを保持される時間が続き、62分に同点ゴールを許した。しかし、チーム史上最多の観衆が集ったスタジアムからは、今までにないボリュームで選手を鼓舞するチャントが続き、11分後に前田悠佑選手が逆転ゴールを決めると、82分には、翁長聖選手が駄目押しゴール。J1昇格を手繰り寄せた。

JFLからJ2へ、そしてJ2からJ1へと2度の昇格を知り、この日逆転ゴールを決めた前田選手は、V・ファーレンの今シーズンの強さとJ1昇格への要因を、「失敗と成功をたくさん繰り返して、一人ひとりが成長できたことにあると思う」と話した。

ホーム最終戦、最高の形で行われたJ1昇格セレモニー。高田社長は、「何事もひとりの力ではできません。先人の努力、ここにいらっしゃる皆さんの努力。すべての皆さんの成果であることを大事にしながら、もう切り替えましょう。明日からはJ1。夢はどんどん階段を上っていきます」と語り、最後に、広島と長崎が被爆地であることに触れ、「ナガサキの地から、V・ファーレンを通して、世界平和を伝えていく役割をこのチームに持っていこうではありませんか」と締めくくった。

ヒュンメルは、V・ファーレン長崎をサポートして2年目となる2015年より、平和祈念ユニフォームを共に発表してきました。今年からヨーロッパでも発売し、大きな反響を呼んでいますが、来シーズンも引き続き、チームと協働した取り組みを継続していきたいと思います。

V・ファーレン長崎について

V・ファーレン長崎は、有明SCと国見FCが統合した有明SCを前身とし、2005年に現監督の高木琢也氏をテクニカル・アドバイザーに迎え、V・ファーレン長崎に改称。2009年より日本フットボールリーグ(JFL)で戦い、2012年にJFL初優勝。2013年シーズンよりJ2で戦う。V・ファーレンのVは、ポルトガル語で勝利を意味するVITO’RIA(ヴィトーリア)とオランダ語で平和を意味するVREDE(ブレーダ)の頭文字。それに航海を意味するオランダ語VAREN(ファーレン)を合わせた造語。日本初の国際貿易港である長崎から平和への発信と、県民の夢と希望を乗せ、勝利への航海を意味します。
【OFFICIAL SITE】https://www.v-varen.com/

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