hummel×Tomohisa Asano
「フットサルU12&U15チャンピオン 強さの秘密」
マルバ水戸 浅野智久監督
(インタビュー:2007年7月実施)
U12とU15のフットサル・チャンピオンに輝いた「マルバフットサル/サッカースクール」は独自の教育システムで、全国で最も優れたフットサルクラブのひとつに急成長した。その強さの鍵を握るのは浅野智久監督。読売ユースからブラジル、イタリアのチームで研鑽を積んだ経験が「マルバフットサル/サッカースクール」を現在の姿に成長させた。
■フットサルからサッカーへ
まず、前提として、フットサルのトップレベルの世界では、ブラジルとかスペインとかが非常に強かったりするわけですが、僕らは子どもたちにフットサルで頂点を極めさせようとしているわけではないんです。僕らはサッカーの選手を育てるためにフットサルのトレーニングをさせています。
フットサルには狭いエリアでのコンパクトなパスと瞬時の判断力などが必要で、ひとりひとりの選手がやらなければならないことがたくさんある。現代サッカーにおいて、1対1の戦いは非常に重要です。しかし、それは日本人が最も苦手とするところでもあります。その1対1でも、味方を使う場合と、使わない場合がある。ボールを持っている選手の目線の先に味方がいなくても、敵にいるように見せるテクニックなどもありますし。
フットサルでは選手がボールを触る機会が多い。当然、成功することも失敗することも多いわけです。それは大きな経験となる。まだ、クラブができて歴史も浅いですが「マルバフットサル/サッカースクール」で育って、プロのユースチームや強豪高校で活躍している子どもたちもたくさんいます。
■海外、異業種での経験
僕自身が読売ユースを経てブラジルのボタフォゴやイタリアのアタランタといったチームで経験を積んできたんですが、サッカーの技術指導ではその時の経験が生きていると思いますね。
で、僕は日本に戻って、サッカー一筋というよりはいろんなことをやりたかったんです。一時、音楽業界に身をおいて綾戸智絵さんや故日野元彦さんのA&Rをやったり、糸井重里さんや村松友巳さんとお仕事をさせていただいたりしながら、さまざまな経験を積んできたことが、子どもたちへの指導にも表れているような気がしますね。人との係わりは謙虚さ、感謝の気持ちなどを持つことが大事で、子どもたちにもそういったことを教えているつもりです。
■子どもとの対話
僕はスクールに生徒が1,500人いたら、そのひとりひとりと会話します。そして、今、この子に何が必要なのかを考えて、見極める事が大事なんです。僕らは子どもたちがサッカーを好きになるきっかけを作ってあげる。そしてサッカーがうまくなるために、人間としてすばらしい人になるために、どんな言葉をどんなタイミングでどんな声のトーンで言ってあげればいいのかを考えるんです。僕らは先生みたいなものです。本来なら、小学校の先生がやらなきゃいけないことなのかもしれませんね。
■スクールの将来
「マルバフットサル/サッカースクール」は現在、水戸と浦安にありますが、今後、東京、大阪など、そしてアメリカにも進出しようと思っています。特にアメリカでは小学生の子どもたちがサッカーをやっている率が非常に高いんです。アメリカでは教育の一環としてサッカーを推進している。子ども時代に脚を使うと脳の成長が促進されるんです。
僕らにとってのチャレンジですか。うーん、サッカー日本代表の選手をつくることかなぁ〜(笑)。よく、高校やクラブの監督が「今年は選手の粒が小さくてだめだなぁ」とか言うじゃないですか。才能のある選手がいない時とか。僕はそういうのは嫌いなんですよね。そういうときこそ「チャレンジ」です。ヘタな子がうまくなっていくのは楽しいじゃないですか。「発掘」ですよね。僕はどこまでも可能性を追って生きていきたいですね。











