原発事故による風評の払しょくを狙った桃ユニフォーム

J3の福島ユナイテッドFCは、昨夏に続き、ピンク色の3rdユニフォームを発表します。6月17日を皮切りに、夏の5試合を戦うこのユニフォームは、福島の名産品のひとつである桃をモチーフにし、2011年3月11日に発生した東日本大震災・福島第一原発事故に伴う福島県産品への風評の払しょくに繋げようという思いで企画しました。

福島にあって良かったと思われるチームに

今年のユニフォームは、新しくオリジナルデザインで作ったもので、福島の思いを届けようと企画したもの。「福島の人たちに『ユナイテッドがあって良かったな』と思ってもらうことが最大の目標」と竹鼻快GMが語るように、風評の払しょくについても、福島ユナイテッドFCは、スタッフ、選手一丸となって、サッカーを通してできることを行ってきました。

2013年からは、アウェイゲームの試合会場で福島県観光のPRを実施。翌年には、福島県産の農産品や加工品をチームで仕入れ、アウェイ会場で販売することに加え、選手やスタッフが農園に出かけ、りんごや桃を生育し、販売もスタート。そして、昨シーズンには、桃が旬になる夏にあわせた3rdユニフォームを企画しました。

福島での繋がりが大きな輪となるイメージ

原発事故に伴う福島県産品への風評の払しょくに繋げようと福島県と共同で企画したこのユニフォームは、桃をイメージさせるピンクをベースに、桃の葉の黄緑をアクセントとして加えました。円をグラデーションでデザインすることで、柔らかな桃を表現し、人々が福島の地で繋がり、大きな輪となっていくことをイメージしています。

この桃ユニフォームを共同制作した福島県は、「『くだもの王国ふくしま』を代表する桃をイメージしたユニフォームは、福島県産農産物に対する風評の払しょくに向けた力強い取組みであり、サポーターをはじめ、関係の皆様に感謝申し上げます。これからも福島ユナイテッドの選手には、『ふくしまプライド。』を胸に活躍していただきたいと思います」とコメントを発表。

背番号の下には、福島県で生まれ、つくられるものの誇りを表現した「ふくしまプライド。」のロゴも入っています。

桃ユニフォーム着用マッチ

2011年よりプレーするキャプテンの石堂和人選手は、「今年も色鮮やかな桃ユニフォームを着用することになりました。福島県の農産物の美味しさを少しでも沢山の方々に伝えられるように、サッカーを通じてアピールしていきたいと思います。ユニフォーム製作に携わっていただいた方々や福島の方たちの思いを背負い、感謝の気持ちをもってより一層ピッチで躍動したいと思います」と語ってくれました。

桃ユニフォームの着用マッチは、6月17日のホームSC相模原戦@福島市からスタートし、6月24日のギラヴァンツ北九州戦@福島市、7月16日のアスルクラロ沼津@会津若松市とホームゲームで3試合。続いて、7月21日SC相模原戦@神奈川県相模原市、8月25日のカターレ富山戦@富山県富山市(調整中)のアウェイ2試合。合計5試合、3県4会場での着用を予定しています。

桃ユニフォーム販売

今年の桃ユニフォームは、福島ユナイテッドFCオフィシャル通販サイトで、6月2日まで、先行予約を受付中。一般発売は、桃ユニフォーム着用マッチ初戦となる6月17日、SC相模原戦の会場となるとうほう・みんなのスタジアムにて行われます。M/L/O/XOの4サイズで、数量限定。1枚14,580円(税込)。ウェブ予約では、胸・背番号の加工も別途2,000(税込)にて受け付けています。

また、福島市飯坂町にある安斎果樹園の協力を得て、選手が生育作業を行った「福島ユナイテッドFCの桃」も6月3日より予約販売がスタートします。

福島ユナイテッドFCについて

福島県福島市をホームタウンにしたJ3に所属するサッカーチーム。UNITEDとは、「結ばれた、団結した」の意味で、チームや選手、スタッフ、サポーターが”ひとつ”になり、福島が”ひとつ”になり、発展していくことを指す。2012年シーズン、東北社会人リーグ1部を連覇し、全国地域リーグ決勝大会で2位となり日本フットボールリーグ(JFL)昇格。今年、J3リーグで5年目の戦いを迎える。

【OFFICIAL SITE】https://fufc.jp/

RELATED POST