名古屋オーシャンズ、3度目のアジアチャンピオンに!

7/15(金)から行われたAFCフットサルクラブ選手権2016。日本からはFリーグチャンピオンの名古屋オーシャンズが出場。2010年の第一回大会から7回連続で出場となったオーシャンズが、7/23(土)、イラクのナフィト・アルワサトを相手にPK戦の末、勝利を収め、AFCの最多優勝記録を更新する3度目の優勝を飾った。


チームの一体感が高まった準々決勝

アジア各国のチャンピオンチームが集まったAFCフットサルクラブ選手権2016。7/15(金)、12チームが4ブロックに分かれて戦う予選グループがスタート。Fリーグチャンピオンの名古屋オーシャンズは、Aグループとなり、大会二日目に登場。初戦をオーストラリアのヴィック・ヴァイパーズと対戦し、2-2の引き分け。翌7/17(日)には、タイのチョンブリ・ブルーウェーブと対戦し、1-3で敗れるものの、グループリーグ2位で予選突破となった。キャプテンの星龍太選手が、「自分にもチームにも足りないものが多すぎると感じた2試合」と語ったように、王者らしさを発揮できないリーグ戦と同じ状況が続いた。

大会を通じて、チームが変わったのが、ディフェンディングチャンピオンであるタシサット・ダリアエイFSC(イラン)と戦った準々決勝。後半残り13分、1-1の同点から与えてしまったPKを止め、延長戦を終えて2-2。PK戦となったが、再びゴレイロ関口優志選手がストップし、昨年の準々決勝で敗れたイランの強豪チームを相手に劇的な勝利を収めた。星キャプテンは、優勝できた最大の要因を、チーム一丸になれたことと語るが、「特にチームが一つになれたのは準々決勝からです。それも、すごく高いモチベーションで。そこからはみんなが声をより一層出すようになったし、気持ちで相手に負けなくなりました」



3度目となるアジアの頂点に

準決勝のディッバ・アルヒッシン(UAE)戦は、先制されるものの、落ち着いた試合展開で、逆転し3-1と勝利。決勝戦へ駒を進めた。一昨年に続いて3度目の優勝をかけ、イラクのナフィト・アルワサトと対戦。一進一退の緊張した攻防が続き、後半残り1分50秒で酒井ラファエル良男選手が同点ゴールを決め、3-3で延長戦に突入。決勝トーナメント2試合目の延長戦と、体力的に厳しいかと思われたオーシャンズは、延長前半残り2分34秒で失点し、1点を追いかける立場に。

「監督、サカイ、トモキ、セルジーニョが、『気持ちを出す大会だぞ』とチームの士気を上げてくれていたので、僕はホテルや試合会場に着くバスなどでリラックスできるように振る舞ったくらいです。常に気を張っていると疲れてしまいますし、いざ試合になったときに入れ込み過ぎてしまうと思ったのでそうしました」と語った星キャプテンが、勝利への気持ちを切らすことなく、後半残り1分12秒に同点ゴールを決め、PK戦に。6人目のキッカーとして登場したゴレイロ関口選手が、ゴールを決めた余韻のままに、相手キックを止め、PK戦は6-5。名古屋オーシャンズは、3度目のアジアチャンピオンとなった。応援に気持ちを押されたという関口選手は、準々決勝、決勝と大活躍を見せた。「僕自身初めてのアジアクラブ選手権で優勝に貢献できて、とても嬉しかったです。来シーズンもAFC連覇を達成するために、まずFリーグで優勝し、出場権を獲得できるように10連覇達成を目指しまた頑張ります」と早くもアジア連覇を見据えている。

ペドロ・コスタ監督は、「大会に入る前、リーグ戦で思うような結果が出ず、不安な要素がありましたが、試合を重ねるにつれ、チームのレベルや状態が良くなり、この大会を通してチームは大きく成長したと思います。たとえ先制点を許したとしても、それを引っ繰り返せる力をつけ、粘り強く戦える精神力を養いました。日本に帰ったらFリーグが再開します。リーグ戦へ向け、タイでの経験を最大限に出して戦っていきたいと思います」と語った。星選手は、「チームでの成長は、まず若手がプレーするときにビビらなくなってきたことですかね。あとは、Fリーグを見ていただいて成長を確認してもらえれば」と、優勝の余韻もありながら、アジアチャンピオンの次なる目標は既にFリーグ10連覇へ向けて動き出している。8/6(土)、アウェイでの府中アスレティックFC戦、名古屋オーシャンズの戦いに注目したい。

名古屋オーシャンズ/NAGOYA OCEANS

名古屋オーシャンズは、Fリーグのスタートする前年に、日本初のプロフットサルクラブ大洋薬品/BANFFとしてスタート。翌2007年、Fリーグ規定に則り、名古屋オーシャンズと改称。チーム名には、名古屋港にホームアリーナを構え、海を越え世界に羽ばたいていきたいという思いが込められています。Fリーグ元年の2007/2008シーズンから、リーグ9連覇を達成。AFCフットサル選手権でも2011年と2014年、そして今年2016年にも優勝。圧倒的な強さで、日本フットサル界をリードしてきた。2016/2017シーズンは、昨年まで選手として名古屋でプレーしたペドロ・コスタ新監督を迎え、前人未到のリーグ10連覇を狙う。
【OFFICIAL SITE】https://www.nagoyaoceans.com/

CATEGORY

RELATED POST