被爆71年、V・ファーレン長崎と平和祈念ユニフォームを発表

1945年8月9日、広島市に続いて長崎市にも原子爆弾が投下され、約24万といわれる人口のうち7.4万人が死没し、建物の約36%が全焼、または全半壊という凄まじい被害をもたらしました。昨年、未曾有の惨事から70年を迎え、ヒュンメルは、平和を祈り続けてきたV・長崎と平和を祈念したユニフォームを作成しました。このニュースは、日本だけでなく、欧米のメディアでも紹介されたり、「子どもと一緒に平和について考えるきっかけになった」、「戦争について考える日が一日増えた」という前向きな声が多く届きました。今年も昨年に続き、ヒュンメルはV・長崎と哀悼の意を込めて、平和祈念ユニフォームを作成します。V・長崎イレブンは、7月31日(日)町田戦、8月14日(日)金沢戦、および8月21日(日)愛媛戦のホームゲーム3試合限定でこの平和祈念ユニフォームを着用します。


平和の尊さを伝えていくために

ヒュンメルは”Change the World Through Sport.”(スポーツを通して世界を変える)をブランドミッションとしており、「スポーツができる平和な世界に少しでも貢献できるよう」サッカーやスポーツ文化を通して活動を行っているV・ファーレン長崎とは、背景は異なるながらも、同じ考え方で取り組みを行っています。

昨年の平和祈念ユニフォームは、日本国内にとどまらず、アメリカのCNN、イギリスの日刊紙INDEPENDENTなど欧米のメディアでも紹介され、スポーツが平和に対してできることとして、一つのあり方を示すことができました。今年も引き続き、7月末から8月のホームゲームに平和祈念ユニフォームを着用することで、例年よりも少し長く、家族や友人と平和について立ち止まって考えられる時間を作ってもらえればと考えました。

現役時代には広島でもプレーした高木琢也監督は、「昨年に引き続き、ホームゲームにおいて『平和祈念ユニフォーム』を着用することとなりました。今年は長崎を人類最後の被爆地とする“ナガサキ誓いの火”が灯された『ナガサキ誓いの火・灯火台』をモチーフとし、昨年に引き続き長崎の平和のシンボルである『平和祈念像』がデザインされています。同ユニフォームを着用してプレーする姿を見て、1人でも多くの皆さまに平和への思いを深めていただき、これからの世代へ平和の尊さを伝えていくことができればと思います」と語っています。

デザインコンセプト

今回の平和祈念ユニフォームのデザインモチーフは、長崎の平和を象徴する「平和祈念像」と長崎を人類最後の被爆地にという願いを込めた「ナガサキ誓いの火・灯火台」になります。シャツの前面には、平和祈念像をプリント。原爆の脅威を表す右手を中心に据え、天を指す指先に陰影をつけて強調しました。また、左右の異なるカラーを切り裂くように下から上へと昇るような光を、指先に合わせることで、過去から未来へと平和の光を照らし続けていくことができるようにという願いを込めました。

シャツの背面には、ナガサキ誓いの火・灯火台をデザイン。1983年、平和の象徴といわれるギリシャ・オリンピアの丘で灯された聖火が、“人類最後の被爆地でありますように”という願いのもと、ギリシャ政府の許可によって長崎に贈られました。

オリンピック以外での目的で、聖火がギリシャ国外に持ち出されるのは極めて特別なことで、その火を灯す灯火台が1987年8月9日に完成しました。この灯火台の火は、世界中から全ての核兵器が廃絶されるまで灯し続けられます。

フィールドプレイヤーのユニフォームカラーは、この聖火をイメージしたオレンジとイエロー。ゴールキーパーの緑と黄緑は、焦土と化した長崎の地から再生した緑の木々を現しています。両肩に配置したシェブロンラインのカラーは、灯火台にデザインされた大地から芽生える9色をグラデーションで表現。また、前面、背面に散りばめられた五角形の幾何学模様は、塔の平面図が五角の星形で、完全なる象徴という意味を平和の祈りに託したことを背景にしています。

長崎の象徴とも言える平和祈念像と、スポーツと長崎の人々の平和を願う気持ちがひとつになったナガサキ誓いの火・灯火台をデザインした被爆71年目の平和祈念ユニフォーム。被爆者の平均年齢が80歳を超え、被爆体験が風化していくことが懸念されていますが、スポーツを楽しむことのできる平和な社会に暮らしている今を振り返り、また、世界の他の国では今もまだ戦争や紛争が続いていることを思い起こすことができるように、原爆の悲惨さと平和の尊さを一枚のユニフォームシャツに込めました。



着用試合

平和祈念ユニフォームの着用は、V・長崎が7-8月に開催する3回のホームゲーム限定になります。

◯ 2016年7月31日(日)18:00キックオフ
「2016明治安田生命J2リーグ第26節 vs FC町田ゼルビア」
◯ 2016年8月14日(日)18:00キックオフ
「2016明治安田生命J2リーグ第28節 vs ツエーゲン金沢」
◯ 2016年8月21日(日)18:00キックオフ
「2016明治安田生命J2リーグ第29節 vs 愛媛FC」

※会場はすべて「長崎県立総合運動公園陸上競技場」

ユニフォームについて

販売はフィールドプレイヤー用とゴールキーパー用のユニフォームシャツで、14,040円(税込み)。サイズはJASPOサイズのメンズ・ユニセックスでS/M/L/O/XO/2XOの6サイズ展開。6月5日から8日にかけての予約販売と、着用ゲームの第一試合目7月31日の町田戦のスタジアムで一般販売が行われます。

■ 受注予約販売 《2016年6月5日(日)15:00~6月8日(水)21:00まで》
「クラブオフィシャルオンラインショップ」および「V・ファーレン長崎 ココウォークサテライト 三菱電機スタジアム」(長崎市茂里町1-55みらい長崎ココウォーク5階エンターテインメントフロア内)にて受注予約販売。

■ 一般販売 《2016年7月31日(日)14:00~》
「2016明治安田生命J2リーグ第26節 V・ファーレン長崎 vs FC町田ゼルビア」会場(長崎県立総合運動公園陸上競技場)内、「クラブオフィシャルグッズショップ」にて、フィールドプレイヤー用、ゴールキーパー用、それぞれ各サイズ・枚数限定で一般販売。

V・ファーレン長崎について

V・ファーレン長崎は、有明SCと国見FCが統合した有明SCを前身とし、2005年に現監督の高木琢也氏をテクニカル・アドバイザーに迎え、V・ファーレン長崎に改称。2009年より日本フットボールリーグ(JFL)で戦い、2012年にJFL初優勝。2013年シーズンよりJ2で戦う。V・ファーレンのVは、ポルトガル語で勝利を意味するVITO’RIA(ヴィトーリア)とオランダ語で平和を意味するVREDE(ブレーダ)の頭文字。それに航海を意味するオランダ語VAREN(ファーレン)を合わせた造語。日本初の国際貿易港である長崎から平和への発信と、県民の夢と希望を乗せ、勝利への航海を意味します。
【OFFICIAL WEBSITE】 https://www.v-varen.com/

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