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今春、3月8日の国際女性デーにヒュンメルが発表したアフガニスタン代表ユニフォームは、世界で初めてとなるヒジャブ付きでした。アメリカのCNNニュースでも、アフガン女性の権利をサポートするユニフォームとして紹介されましたが、今回、アフガニスタン女子代表チームが、チーム結成後初めてのアメリカ遠征を行いました。

アフガニスタン女子代表チーム
女性がスポーツをすると処罰の対象になることがあったタリバーン政権時の影響がまだ残る2010年、アフガニスタン女子代表チームはNATO軍とのフレンドリーマッチを戦いました。アフガンの女性たちも平和を求めていること、自由にスポーツを楽しめることを世界に向けて発信。その時が、アフガニスタン女子代表チームが踏み出した最初の一歩となりました。
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初のヒジャブ付きユニフォーム

アフガニスタン女子代表チームでキャプテンを務めたKhalida Popalzaiは、膝の故障により、引退を余儀なくされましたが、代表で20試合以上のキャップ数を数え、今では若い女性たちから、アフガニスタン女性のロールモデルとして見られています 。アフガニスタン代表チームのユニフォーム開発に携わった彼女は、今、アフガニスタン女子代表チームのイベントディレクターとして運営に携わっています。

アフガニスタン代表のユニフォームは、男女同デザイン。女子選手には髪の毛や太ももを覆い隠すことのできるベースレイヤーをセット。そして、世界で初めてとなるヒジャブも付いており、ヒジャブを着けても、着けなくても女性がサッカーが楽しめるユニフォームになっています。ヒジャブとは、ムスリム女性が外出時に頭髪を隠すために着用している布のことで、アラビア語で『覆うもの』という意味があります。FIFA(国際サッカー連盟)は、ユニフォームと同色とすることなどの条件で、2014年に試合中のヒジャブ着用を認めていました。

アフガニスタン女子代表チーム、初のタイトルを獲得

アフガニスタン女子代表チームが参加したのは、9月上旬にアメリカ合衆国カリフォルニア州ダブリンで行われたトレーニングキャンプ、およびカップ戦。Kelly LindseyとHaley Carterのアメリカ人コーチから、戦術や個人技に加え、チームワークやプロフェッショナリズムについて、他チームと共に学び、その後、AFSO(Afghan Football Support Organization)CUPを戦いました。アフガニスタン女子代表チームは、5チームからなる変則的なリーグ戦を2日間で3試合し、3戦全勝。予選2位と行ったファイナルをメキシコのSalinas FCと戦い、1-0で勝利。アフガニスタン女子代表チームとして初めてのタイトル獲得となりました。

遠征にも同行したKhalida Popalzaiは、今回アフガニスタン女子代表チームが初めて行った海外遠征が実りあるものになったといいます。「選手たちは、初めて海外のコーチから指導を受け、女性コーチに接するのも初めての経験となりました。プロチームとして、トレーニングキャンプを実施することができ、ハイレベルな相手と試合をすることができました。さらに、アフガニスタン女子代表チームを取材してくれるメディアも多く、チームとして、価値あるスタートを切ることができました。さらに、アメリカの人々からたくさんの励ましを受けられたことは大きな喜びです。また、選手たちが、長袖インナーやロングタイツを着用してプレーすることに対して賛同する意見がソーシャルメディアを通じても多く寄せられ、それらはチームにポジティブな効果をもたらしてくれました」

今回の大会には、アフガニスタンからのVISA取得が難しく、ヨーロッパやアメリカ在住の選手が多く参加しました。彼女たちは腕や太ももを隠すためにベースレイヤーを着用。ヒジャブは着用しませんでしたが、アフガニスタンから訪米した選手は、ヒジャブも着用してプレーしました。2回目のトレーニングツアーには、アフガニスタン在住の選手も多く参加する予定。強化合宿を経て、11月から始まる南アジア女子サッカー選手権で、初の南アジアチャンピオンを目指します。