FCザンクトパウリ、4thユニフォームで難民支援

2015/2016シーズンのアウェイユニフォームで、同性愛差別反対を示したFCザンクトパウリ。アウェイで戦う敵地に訪れる度に、ドイツ国中で同性愛差別の問題を提議しています。ホーム&アウェイの2枚に加え、カップ戦用の赤いユニフォームをシーズン前に発表しましたが、今回難民支援につながる4thユニフォームを作成しました。

70年代の復刻ユニフォームで難民支援

「特別なチームはそれに見合うユニフォームを必要とする」ということは、ヒュンメルとザンクトパウリのスポンサーシップで見て取ることができます。今シーズンの始め、アウェイユニフォームのレインボーデザインで、ヒュンメルとFCザンクトパウリは、レズビアンやゲイのコミュニティをサポートし、同性愛差別に反対することを表明しました。

今回、ヒュンメルとFCザンクトパウリは、世界有数の赤線地区のあるハンブルグを代表するクラブの伝統を祝うユニフォームを作成しました。新しいユニフォームシャツは、1974年のユニフォームの復刻版。素材もポリエステルではなくコットン製で、シェブロンとヒュンメルロゴの入った古き良き時代のフットボールを祝福する一枚となりました。ザンクトパウリやそのサポーターが持つ価値と同じく、このユニフォームも気まぐれではなく、正直で、真実で、そして普遍さを内在します。

そして、ヒュンメルはザンクトパウリの歴史だけではなく、政治的にも社会的にも関与することで有名なクラブチームの個性に敬意を払います。ザンクトパウリは常に少数者の味方でした。現在は、難民を受け入れるKIEZHELDENプロジェクトを行っていますが、4thユニフォームの売上の一部はこのプロジェクトに寄付し、活用されます。

FCザンクトパウリについて

FC St.Pauli(ザンクトパウリ)は、1910年に創設されたドイツ・ハンブルクをホームタウンとするサッカークラブ。ブンデスリーガ2部/ツヴァイテリーガに所属するローカルチームながら、ドイツ国内ではFCバイエルンミュンヘンに次ぐ人気チームで、世界中にサポーターが2,000万人いるとも言われています。シンボルマークのドクロは、ハンブルクで絞首刑を執行された海賊クラウス・シュテルテベガーを偲んだパンク歌手のマブゼが、ドクロの旗を持ってスタジアムに行ったことがきっかけ。また人種や階級、セクシャリティなどによる差別問題に取り組んでいることで知られ、敵味方問わず、文化的なアイコンとして多くの共感を集めています。
【OFFICIAL SITE】https://www.fcstpauli.com/

Images from【FC St.Pauli INSTAGRAM】https://www.instagram.com/fcstpauli/

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