フットボールプレイヤーとしての誇りとこだわり

“Change the World Through Sport”(スポーツを通して世界を変える)をミッションに掲げ、アフガニスタンやシエラレオネのサポートを行ってきたヒュンメル。日本では病気や事故で手足を切断した選手がプレーするアンプティサッカーのサポートを始めています。3/18(水)に開催した発表会では、「関西セッチエストレーラス」とFリーガー達のエキシビジョンマッチを合わせて行いました。




関西セッチェエストレーラス
関西セッチエストレーラスは、大阪、兵庫、三重など関西地方の選手が中心となって2012年に結成されたアンプティサッカーチーム。Sete Estrelasはポルトガル語で「7つ星」を意味。ピッチでプレーする7人の選手が、星のように輝き、勝ち星を上げられるように、という願いが込められています。2012年ロシアワールドカップで日本代表キャプテンを務めた川合裕人がチームを束ね、理学療法士や作業療法士、義肢装具士など多くの医療従事者がボランティアスタッフとしてサポート。日本アンプティサッカー界随一の結束力を誇ります。
【OFFICIAL SITE】https://www.sete-estrelas.com

豪華Fリーガーチームと対戦

アンプティサッカーは、30年以上前にアメリカの負傷兵がリハビリテーションとして始めた松葉杖サッカーが起源。フィールドプレイヤーは主に片足の切断者で、日常生活で使用するクラッチと呼ばれる松葉杖をついてプレー。特別な機器がいらないため、海外では障がい者スポーツとして急速に人気が高まっています。また、ゴールキーパーは主に片手を切断しており、片手でプレーします。

Fリーグ選抜チームは、永島俊・出浦知弘(共にペスカドーラ町田)・加藤竜馬(バルドラール浦安、日本代表)選手の現役プレイヤーと、市原誉昭(元日本代表キャプテン)ら。選手は普段使わないクラッチと呼ばれる松葉杖と片足でのプレーに苦しみ、試合は関西セッチエストレーラスが終始支配。関西セッチが得点を重ねる中、加藤選手のパスから永島選手が意地のゴール。「最低限の結果は残せました」と、永島選手と加藤選手が声を揃えました。試合は4対1で関西セッチエストレーラスが勝利しました。 (※Fリーガーの所属チームは2014-2015年シーズン時点)

トップ選手の誇りとこだわり

関西セッチエストレーラス代表で2大会連続でアンプティサッカーワールドカップに出場した川合裕人選手は、普段とは異なる環境ながらゴールを決め「アンプティサッカーの魅力は手足を失っていても普通にサッカーが楽しめるところで、今日のように障がいのあるなしに関わらず、一緒に楽しめるスポーツというところです。自分もこのアンプティサッカーに出会って人生が180度変わりました。これからも、もっともっとみなさんにアンプティサッカーの素晴らしさ を伝えていきたいですし、いろんな状況でふさぎ込んでしまっている人にも、一歩踏み出す力を持ってもらいたいですね」と思いを語った。

試合前のアップ30分でいつにない疲れを感じたという永島選手は「完全に『違い』を見せつけられましたね。それにトップ選手の誇りとこだわりは素晴らしかったです。本当に凄かった。僕らFリーガーも他の競技の選手からそう見られるように、また見せられるように努力を続けたいです」と同じフットボールを志すアスリートとして敬意を表した。

ヨーロッパメディアもアンプティ体験会に参加

試合後にはアンプティサッカーの体験会を実施。海外メディアも含め、イベント参加者が関西セッチの選手・スタッフ達にアドバイスを受けながら、それぞれプレーを楽しみました。フリーライターでフットサルの著作もある本田好伸さんは「とにかく衝撃的でした。片足でボールを止めること、蹴ることの難しさと、支える腕の筋力がいかに大事かということを身を持って感じました。見るとやるとではやっぱり全然違いますね。とても良い経験をさせていただきました」と語った。

病気や事故で手足を失った選手がプレーするアンプティサッカー。アンプティサッカーと出会った選手は、人生が前向きに変わっていった体験をそれぞれにしています。ヒュンメルはアンプティサッカーのサポートも含め、今後さらにスポーツを通して世界を変えていく活動を広げていきます。

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