SSKが“キャッチボールクラシック”をサポート。

cbc_main

子どもたちが野球を通して人と繋がり、成長していけるように。

日本プロ野球選手会が振興している「キャッチボールクラシック」は、1チーム9名が2分間で何回キャッチボールできたかを競う新しい競技です。キャッチボールの正確さとスピードが必要で、野球の基本であるキャッチボールを通して野球の普及活動を行うために、小学生から一般まで広く大会やイベントが実施されています。この度、(株)エスエスケイは、野球の裾野を広げ、ジュニアを育成し、また野球の原点であるキャッチボールの重要さを伝えてくこの活動に共感し、2015年に開催される大会のうち約半分の12大会のサポートを決めました。

キャッチボールクラシック発祥の地・福島にて

福島では桃の実がたわわに実り、郡山ではうねめ祭りの提灯がアーケードを飾っていた7月末、福島県郡山市で中学生によるキャッチボールクラシック福島県大会が行われました。福島県6地区の予選を勝ち抜いた26チームが参加。福島は北海道、岩手についで面積の大きな県で、2時間、3時間とかけてやって来たチームも。会場には、学校名が書かれたプラカードが用意されており、開会式は入場行進からスタート。かけ声が青空に響きます。

東日本大震災による屋外活動制限から

2011年3月11日、東日本大震災。福島第一原子力発電所の被災により、放射性物質が拡散した。放射線量により変遷はあるものの、震災から4年が経過する今も自分の町に暮らすことができない人たちがいる。屋外での活動制限が行われた地域では、子どもたちは外で遊ぶことはもちろん、大好きな野球もできなくなってしまった。制限の解除後も不安が完全に拭えることはなく、スポーツをする子どもが少なくなった時期もあったという。

福島県中学野球競技力向上委員会の磯﨑邦広会長は言う。「大震災があり、我々福島県民は、東北の人たちは大変な思いをしてきました。その中で、子どもたちに何かできないかと私たちは強く感じていたんです」。その思いがプロ野球選手会に届き、福島でキャッチボールクラシックが始まったのが、その年の12月。「12球団の選手にも来ていただき、野球教室をやり、キャッチボールクラシックを初めて行いました。その時の子どもたちの笑顔は忘れられません」と磯崎会長は目を細めた。

大会としては、福島県で4回目の開催となるキャッチボールクラシック。まだ47都道府県全てで実施できていないことを考えると、福島での取り組みはかなり進んでいる。これは福島県の先生方の強い思いの結果であり、またこの思いは子どもたちにも確実に伝わっている。選手宣誓では、「野球ができる環境を作ってくれたことを忘れず」という言葉があった。それまで当たり前だと思っていた環境が奪われた子どもたちが、今野球ができることに感謝している気持ちがうかがえる。

キャッチボールの重要性

「キャッチボールって、肩を作るための練習だと思っている選手が多いと思います」と語るのは日本プロ野球選手会の加藤諭氏。彼はプロとアマチュアの差はキャッチボールができているかどうか、に見られると言う。「毎年新人選手として入ったプロ選手は、キャンプでまずキャッチボールの指導を受けます。特に高卒選手はそうですね。プロとの違いはやはり送球にあると思いますが、それはキャッチボールができているかどうか、なんです。キャッチボールは肩を作るための準備運動ではなく、野球の練習の一部として、真剣にやっていただければと思います」。

キャッチボールクラシックは9名1チーム、7m離れて5名と4名に別れた2グループで行う。ボールを投げると列の最後尾に移動するため、常にキャッチボールをする相手が変わることになる。ボールを投げる相手の身長や利き腕、技術力も変わることで、どんなボールを投げればいいか、が毎回変わり、判断力を養うことにもつながる。

(株)エスエスケイの代表取締役社長である佐々木恭一は今回のサポートについてこう話している。「今年からキャッチボールクラシックをサポートさせていただきます。それは、キャッチボールが野球の原点であり、人間として大切なことを教えてくれるからです。多くの人にとって野球との出会い、きっかけはご両親や友人とのキャッチボールだと思います。また、キャッチボールをする際、投げる人は受ける人が取りやすい球を投げます。相手のことを思い、相手の立場を尊重すること。キャッチボールは、人としての大切さを再認識させてくれます」。

相手のことを考えてプレーすること

予選、敗者復活戦、準決勝、決勝と続いた大会は3時間ほどで終了。上位3チームが、12月6日に岡山県倉敷市で行われる全国大会に進出することが決まった。優勝は、いわき市の磐崎中学。県の中体連で優勝した強豪チームで、「大会でも勝ったので、こっちでも負けられないなと一生懸命やりました」と鈴木哲監督は語る。

プロ野球選手会の森忠仁氏は大会後の総括を「今回127回という最高記録を出した植田東中学は、一回のミスで決勝にも残れませんでした。野球はミスをしたほうが負けます。ミスの中でも送球のミスというのは試合でも重たくのしかかります。普段からキャッチボールを正しくすること、つまり相手のことを思いやってやる投げることが大切になります。相手のことを考えてプレーすることは野球の試合にもつながります」とまとめた。

被災が多かった相双地区で立ち上げ時から携わっている石神中学の松本誠喜監督は「震災以降、外で運動ができなくなった。本来体を鍛える、運動しなきゃならない時期にできなくなったんでね。でも、こういう機会をもらって、支援もいろいろやってもらって、子どもたちと共に野球をやっている喜びを感じますし、感謝の気持ちです」と話してくれた。石神中の生徒も「基本が大事なことが分かりました」と笑顔で答えてくれた。

Baseball, it’s our game.

SSKのブランドミッションは「Baseball, it’s our game.」。人を前向きにし、勇気づけてくれる力を持ち、そして人間として成長させてくれるスポーツの良さを広げていくことを目的としている。今回のキャッチボールクラシックのサポートはその一環。今後、ジュニアでの野球普及や審判のサポートなど、子どもたちが野球を通して人と繋がり、成長していけるようなサポートを続けていきます。

cbc_prof

キャッチボールクラシックとは
9人1組でキャッチボールの正確さとスピードを争う日本プロ野球選手会考案の新ゲーム。5人と4人に分かれた2チームが7m離れ、2分間で何回キャッチボールができたかを競う。

http://jpbpa.net/classic/

関連記事