ベースボールクリスマス2015 in 岡山

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12/6「ベースボールクリスマス2015 in 岡山」開催

12/6、倉敷スポーツ公園で日本プロ野球選手会主催により、「ベースボールクリスマス2015」が開催された。地元岡山にゆかりのある選手を中心に12球団30名の選手が、約1.6万人のファンと交流。選手とのキャッチボールやプロ選手が実際使っているバットでのバッティング体験、トンボがけリレーなど様々なイベントが行われました。そして、プロ野球選手会が振興している「キャッチボールクラシック」の全国大会がこの日のメインイベントとして行われました。

震災から生まれた新競技「キャッチボールクラシック」

SSKは今年からキャッチボールクラシックのサポートを始めました。イベントを初めて訪れたのは、夏の福島県予選。キャッチボールクラシック発祥の地での大イベントでした。2011年3月11日、東日本大震災により、福島第一原子力発電所が被災。放射性物質が拡散し、福島県内の一部地域では、屋外での活動制限が行われました。『野球ができなくなってしまった子どもたちの笑顔のために何かできないか』という福島県の中学校の先生たちの熱い思いがプロ野球選手会に届き、2012年12月に福島で第一回キャッチボールクラシックが行われた。

SSKは7月の福島予選を皮切りに、大阪府枚方市や埼玉県川口市などで行われた11大会をサポートし、10月には全日本軟式野球連盟と共同で、和歌山国体の軟式野球の2会場でキャッチボールクラシックを開催した。中学生たちの真剣味も笑顔もある様子に、全日本軟式野球連盟の宗像専務理事も「野球の基礎はキャッチボール。近年、子どもたちの体力、投げる力が低下しているため、体力向上、技術向上に繋がる。」と今後も積極的に支持していくことを表明した。

キャッチボールクラシックは9名1チーム、7m離れて5名と4名に別れた2グループで行う。ボールを投げると列の最後尾に移動するため、常にキャッチボールをする相手が変わることになる。ボールを投げる相手の身長や利き腕、技術力も変わることで、どんなボールを投げればいいか、が毎回変わり、判断力を養うことにもつながります。

楽天今江選手と交流するいわき市の磐崎中学

さて、中四国では初開催となったベースボールクリスマス2015 in 岡山におけるキャッチボールクラシックだが、まずはサブグラウンドにて小学生・中学生ともに予選が行われた。その予選会場で、磐崎中学の選手たちに再会した。福島県予選を優勝したいわき市の磐崎中学は、震災以降SSKプロスタッフの今江敏晃選手と交流をしている。ちょうど全国大会の前に、来シーズンの用具について話し合いを持つSSKプロスタッフ会議があったので、磐崎中学に届けるコメントをもらった。選手や監督、コーチに今江選手のメッセージビデオを見てもらった。

「キャッチボールはただ単に準備体操じゃなくて、野球の技術向上の全てにつながってくるので、しっかりやって、向上していってください」とキャッチボールの重要性を確認した後、全国大会での優勝を祈願し、シーズン中の交流についても触れた。「僕が今シーズン、ケガした時も皆さんにいろいろ色紙をいただいて、本当にありがとうございました。嬉しかったです。これから僕も新天地で頑張りますので、皆さんも頑張ってください」と震災以降続けてきた交流の挨拶を交わした。

「おー、今江さんだ」と喜びながら見入った後、子どもたちは「ありがとうございます。優勝できるよう頑張ります」と礼儀正しい姿を崩さない。県予選の優勝商品であるキャッチボールクラシックロゴ入りのSSKグラブを使っている選手もいて、「自分のグラブだと柔らかすぎて、当てる感じで直ぐに投げるのにはいいかな、と思って今日はこれでプレーします」と話してくれた。磐崎中学は、福島大会優勝の実力を見せ、一次予選、二次予選は難なくクリア。小学・中学ともに16チームが準決勝に進んだ。

キャッチボールが教えてくれること

小学・中学各27チームから勝ち抜いた16チームがマスカットスタジアムに入場し、小学生の部からスタート。ボールを後ろに逸らしてしまうと致命的になるが、大きなミスも見られず、真剣にボールを投げ合う子どもたち。準決勝からはチームの監督として、プロ選手がついて、アドバイスをしてくれたり、緊張をほぐしてくれたり。プロ選手と触れ合うことで、選手たちは勝ちたい気持ちを募らせていき、決勝戦で敗れたチームからは、悔し涙が見られました。なんでも真剣に競う子どもたちって素敵だな、と思います。

優勝は小学生が兵庫県の西脇ワイルドキッズで116回、中学生が石川県のかほく市立高松中学校で139回と予選から圧倒的な力を見せました。磐崎中学は、惜しくも準優勝。小学・中学の1位と2位はプロ選手と対決するエキジビションマッチに。プロチームは、野手選抜と投手選抜の2チームが、リズムよくキャッチボールをしましたが、中学生の2チームは10以上もの差をつけてプロに勝利しました。

(株)エスエスケイの代表取締役社長の佐々木は、「キャッチボールをする際、投げる人は受ける人が取りやすい球を投げます。相手のことを思い、相手の立場を尊重すること。キャッチボールは、人としての大切さを再認識させてくれます」とキャッチボールクラシックをサポートする意義について話していますが、勝っても負けても一生懸命で、チームで何とかしようとする姿勢が、輝いていました。キャッチボールクラシックをサポートして知ることができた、もう一つの大事なことだな、と暮れなずむ倉敷で感じました。

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キャッチボールクラシックとは
9人1組でキャッチボールの正確さとスピードを争う日本プロ野球選手会考案の新ゲーム。5人と4人に分かれた2チームが7m離れ、2分間で何回キャッチボールができたかを競う。

http://jpbpa.net/classic/

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