オリックス西勇輝投手、阪神梅野隆太郎選手による「SSK野球教室」

少年野球をがんばる家族を応援しようと、取り組みを進めているSSKでは、この冬、全国各地で少年野球教室を開催しています。広島県呉市で開催した元中日ドラゴンズ立浪和義氏の野球教室に続き、12月11日(日)、大阪府高槻市で、オリックス西勇輝投手、阪神梅野隆太郎選手による「SSK野球教室」を開催。現役選手の熱い指導に、50名の子どもたちは、考えながら体を動かしました。

晴天に恵まれ、暖かな日差しが差す中、大阪や京都の5チーム約50名の子どもが、キャッチボール、守備、バッテリー、バッティングの順に指導を受けました。西投手、梅野選手ともに、積極的に子どもたちに話しかけ、緊張していた子どもたちにも次第に笑顔が溢れました。また、プレーだけではなく、食事や子ども時代の話など、現役プロ野球選手が気さくに語る様々な話題に、指導者や父兄も含めた参加者全員が聞き入りました。

チームプレーを考えたキャッチボール

西勇輝投手は、三重県立菰野高校からドラフト3位でオリックス・バファローズに入団。プロ3年目となる2011年に、初の2桁勝利で頭角を現し、2012年にはノーヒットノーランを達成。2014年から3年連続で2桁勝利を続けており、2014年から侍ジャパンのメンバーにも選出されています。

肘の使い方の柔らかさに定評があり、高校時代からキャッチボールもひと味違ったと言われる西投手。「キャッチボールの基本は、相手が捕りやすい胸に投げられるように。ひとりでも適当になるとチームに迷惑がかかります。そのことを常に気にする癖を身につけましょう」と、肩慣らしのための練習とも捉えられがちなキャッチボールが、フォア・ザ・チームに繋がると指摘。阪神タイガースの梅野隆太郎選手は、「受け手もリズム良く、しっかりと低く構えましょう」と付け加えました。

ボールのバウンドに合わせた攻めの守備

梅野隆太郎選手は、福岡大学を経てドラフト4位で阪神タイガースに入団。ルーキーイヤーである2014年は、開幕一軍で迎え、捕手としてチーム最多の92試合に出場。2015、2016年シーズンは、定位置を確保することができなかったものの、強肩、強打の捕手として、チームの期待は高い。

守備練習で、「相手が打つ瞬間に構えないようにしましょう」と子どもたちに語りかけた梅野選手。「“さあこい”という掛け声とともに、すぐに正面に入ることができるように準備しておくことが大切です」と、攻めの守りをしていくように説明。また、「ボールのバウンドには“生きるところ”と“死ぬところ”がある。“生きるところ”とはショートバウンドになる瞬間で、この時にはグラブを前に押し出すこと。“死ぬところ”とは山なりに落ちていくところなので、この時には待って捕ること。これを意識しましょう」と詳しく説明しました。

野球の楽しさを実感

投手だけが集まったピッチング指導では、子どもから、『コントロールがよくなるコツは何ですか?』と質問。「子どもは足腰がまだまだ弱いので、ブレたり手だけで投げてしまいがちです。ボールを投げた後に、プレートに飛んで戻ってまた直ぐに投げるという足腰を鍛える練習方法をこれから教えます。これを一日50回位行ってみましょう」と毎日できるトレーニングを伝授。また、コントロールについては、「良いピッチャーはマウンドが綺麗です。それは、常に自分が投げやすいようにマウンドをならしているからです。マウンドに立った時、バランスが良くなるように足を踏むところはすべて平にしています」と投げる前にも気を配る必要性を語りかけました。

ピッチャーに対するキャッチャーの姿勢、考え方として、「キャッチャーはピッチャーに対し、自分を大きく見せるのではなく、投げる方向は、『ここですよ』とアピールするように。また、ワンバウンドのボールには、ボールを包んであげるような捕球をしてください」と説明。2014年シーズンには、規定試合に達した捕手として35年ぶりとなる『捕逸0』を記録した梅野選手だからこそ、伝わる内容となりました。

教室終了後、梅野選手は、「教えることの難しさとともに、子どもたちとふれあい、野球の楽しさを少しでも伝えることができた喜びを感じました。これからもこういう機会を作っていきたいですね」と話しました。西選手は、「プロ選手でも、反復練習を繰り返し行っています。今日教えたプレートへ戻ってまた投げるトレーニングを繰り返しして欲しいですね。僕も小学生の頃から、ずっとやっていましたし、それがコントロールの上達に繋がりました。それに、今回子どもたが必死に頑張っている姿や喜んでいる表情を間近に見たら、僕自身も頑張らなあかんなと思いました」と、来シーズンへの思いを口にしました。

少年野球をがんばる家族を応援しようと企画した今回のSSK野球教室。夢に見たプロ野球選手との時間は、あっという間に終了の時を迎えました。

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